旅の長脇差 伊豆の佐太郎

劇場公開日:

解説

「旅の長脇差 花笠椿」に続く高田浩吉の旅の長脇差シリーズの第二作。三村伸太郎の原作を、「大江戸の侠児」の加藤泰が脚色し、「桃太郎侍 江戸の修羅王 南海の鬼(1960)」のコンビ深田金之助が監督し、脇武夫が撮影した。

1960年製作/76分/日本
配給:第二東映
劇場公開日:1960年10月9日

ストーリー

材木商天城屋平左衛門の番頭佐太郎は賭場狂いの若旦那鮒次郎を岩松のイカサマ賭場から救い出す時、誤って人を斬ってしまった。ために、恋人の天城屋の一人娘お美代とわかれて草鞋をはくことになった。それから半年の月日は流れて--縞の合羽に三度笠、旅人姿がすっかり板についた佐太郎は、イカサマ師素っ飛びの弥次のインチキ将棋を見破ったが、それから二人は妙な友情を持つようになった。二人は伊豆の下田に向う途中、井伊大老の密書を狙う塚越源兵衛たち十数人を相手に、闘いを続けている宇津木伝之丞、数馬の兄弟の悲壮な姿に助太刀を買って出た。四人は塚越一味の追撃に、町はずれで興行中の娘演芸中村綱太夫一座に難を逃れた。伝之丞は傷がもとで息を引き取った。その時、伝之丞は数馬が、実は妹の絹代であるのを打ち明けた。その最後の頼みで佐太郎、弥次の二人は絹代を下田まで送ることになった。女にもどった絹代を守って綱太夫一座は下田を指して旅立った。そんな中に弥次と一座の花形胡蝶のむつまじい姿がほほえましい話題をまいた。一方、伊豆の湯の島では天城屋の身代を乗っとろうとする岩松一味に平佐衛門はだまし討ちになっていた。そのために天城屋の身代は大きく傾きかけていた。その窮状を見かねて、生前の平佐衛門に受けた恩に報いようと綱太夫一座は特別興行を、天城屋の材木蔵でうつことになった。その初日に、岩松一味と塚越一味が襲ってきた。佐太郎と弥次の奮闘が続く。そんな時に山から天城屋の木樵達が手に獲物を持って加勢を駆けつけて来た。佐太郎の長脇差劔法に一味は倒された。弥次は絹代を送って綱太夫一座と下田に発っていった。佐太郎とお美代は何時までも手を振っていた。

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