大魔神怒るのレビュー・感想・評価
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廃仏毀釈 若しくは キリシタン弾圧
廃仏毀釈がテーマだと思う。
似たような事を別の国でやって、野蛮な事と現代では騒がれているが、明治維新直後に神仏合体と称して、仏像を始めとした仏教関係のものを廃棄した歴史がある。この映画はそれをデフォルメしているように感じた。
続編なのに満足できた。
さすが三隅研次
1作目と続きものではなく、
話は更地から〜だったので
1作目と比較して観れて面白かった。
さすが三隅研次監督な見応えのある殺陣シーン。
ストーリーも、人間達がそれなりに頑張ったが行き詰まったとこで満を持して大魔神参上!で観ててストレスがない。
大魔神がしっかり出るまでの怪奇演出も、安っぽくなくて面白い。
が、大魔神の特撮シーンは一作目の方が見応えがあるように思って、特撮映画奥深いな〜と思った(映画自体の出来と特撮シーンのクオリティがイコールでないとことか)
大魔神が人間を掴まずただ練り歩いてるだけだし
悪玉の藩主の処刑も1作目のバイオレンスな感じの方が良かった。
湖が舞台なので、水が割れたり、吹き出したり
霧を使った演出とかおもしろくって良かったな。
全体的には1作目より好き。でも特撮シーンは1作目が良かった。
【”十戒”水戸黄門も真っ青の悪逆非道なる領主を罰する大魔神の重厚な姿には圧倒される。裂けた湖から大魔神が現れるシーンは驚嘆する作品である。】
■圧政が敷かれる御子柴領では、若き城主・千草十郎といいなずけの早百合が暮らす平和な千草領に逃げ込む人が絶えなかった。
ある晩、領主の御子柴弾正は千草領に侵攻、十郎たちを火刑に処そうとする。
さらに、守護神として湖に祭られていた武神像を破壊し…。
◆感想
・前作に増して、悪役の御子柴弾正の非道なる行いが凄い。
・ナント、島の神を火薬で爆破するのである!
■だが、爆破された筈の神は、大魔神となり湖を割って現れ、火刑に処されようとした早百合姫(藤村志保)を助け、船で逃げる御子柴弾正は大魔神の炎により、十字架の磔刑の様に事切れるのである。
<第一作から見ているが、このシリーズは悪役が磔刑で事切れるのである。そして、矢鱈と十字架が使われるのである。
隠れキリシタンを思い出す。
時代劇との融合度合いも宜しき作品である。>
フェミニスト
今度は、大魔神の居場所が、山から島に変わったのね。時代も変わったのかわからないけど、悪いヤツが良い人をねじ伏せようとする世の中。
清らかな乙女が涙を流すと、大魔神が豹変する。もー、フェミニストなんだからー。大魔神が現れる時のバックミュージックも馴染んできた。伊福部昭さすが。
BS日テレの放送を録画で。
阿羅羯磨(アラカツマ)、激怒の十戒!
大魔神シリーズ第2作。
Blu-ray(4K修復版)で2回目の鑑賞。
勧善懲悪の物語、純真な姫の願いを受けて復活すると言った要素は前作と同様でしたが、本作の大魔神は水の神でした。
湖面から現れるや、憤怒の表情に変わると十戒の如く湖が割れ、湖底を悠然と歩く姿はまさしく神そのものでした…
合成を駆使したそのシーンは圧倒的迫力を醸し出しており、シリーズ屈指の名シーンではないかなと思いました。
当時としてもけっこう金をかけ、情熱がこめられているのが分かり、滅法面白い!!
これは諸手を挙げ喝采したい気分。笑
善悪の構図が明快で、その狭間に守り神であり怒りの神でもある「大魔神」が決定的存在として君臨するという図式にしびれてしまう。
セットも金をかけているし伊福部さんの音楽も言うこと無し。脚本もメリハリがありダイナミック!
ゴジラもキングコングもそうだが巨大生物には人間はなすすべ無しということ。いわんや鎧兜を身にまとった「大魔神」にはおそらく現代の最新兵器も敵わないだろう。何といっても神なんだから・・・
これは2作目みたいだが最初の「大魔神」を見逃したのが非常に悔やまれる・・・(小さいころ見た記憶はあるがもはや忘却の彼方)
恐れ入りました。
怒ると怖い大魔神
ストーリーやセットなど前作と同じ雰囲気の要素がだいぶあって、ちょっとつまらなく感じた。とはいえ緊迫感ある展開やヒーロー感が増した魔神の迫力ある演出など、見どころも沢山あった。
GYAO!
千草家VS御子柴家
御子柴領の貧困ぶりは何となくわかる。
貧困なだけに豊かな千草領への侵攻、戦国のならいからすればある話。
物語は侵略戦争から始まる。
前作の山の中とは違い、湖を中心に見事なセットとロケーションが雰囲気を盛り上げています。
今作のテーマは水です。
主演の本郷功次郎、藤村志保
湖の真ん中にある島に祀っている魔神像は雰囲気抜群です。
前作よりパワーアップした神をも畏れぬ不届きものたちは爆薬で魔神像を吹っ飛ばす荒業を見せています。この時代にこんだけの火薬持ってたら天下とれるかも?御子柴弾正の領土は貧しそうなのに火薬は持ってるんだ…。
容易に千草領を占領した御子柴軍、意外に領民に手を出しません。乱暴狼藉しそうなんだけど、観客の年齢層からマイルドな雰囲気(笑)
ただ一方的に御子柴が神様に祟られる展開です。
湖を割っての進撃シーンは粗が目立ちますが、精一杯作られており、「おお~頑張ってる頑張ってる」と思える出来です。
尚、前作では磔にされていた人間を放り投げる描写がありましたが、流石に藤村志保を投げ捨てたりせず、ソッと置く魔神さま(笑)
ここまで来ると後は罰当たりな方々は皆…
ラストは乙女(藤村志保)の涙と同じく、水滴になり消えていく大魔神…粗は目立ちますが昭和の特撮らしい出来は哀愁すら感じます。
キャラクターが成り立っている。
神。だから火を吹くわけでもなく新兵器があるわけでもなく、ただ顔の表情が変わるだけでこれだけ長い間忘れられないキャラは凄いと思う。十戒のごとく海が割れる特撮を50年前くらいに撮影したなんてすごい。4K修復で映像もくっきりすっきり。見る価値あり。
無言なのがいい
66年大映。
大魔神1作目はなぜか学校行事で市民会館で見た記憶がある、制服姿で。見終わった後に皆で感想を言い合ったな。あれ何だったのか。
それはさておきこの2作目、監督は三隅研次。しっかりと作った時代劇である。台詞などもビシッと決まっており気合すら感じる。手を全く抜いてない。
しかし見所はやはり特撮部分で(大魔神出て来るのまだかな〜)と思ってしまうわな。だがドラマ部のえげつない展開に唸らされる。画ぢからが強い!
大魔神出てきてからは圧巻。特撮も見事な出来。無言でドシンドシン歩いて壊しまくり。悪い奴らは暴力で懲らしめるしかないのだ!!ケリのつけかたも徹底しており、勧善懲悪ドラマとしてスカッとしました。監督の暴力性にも痺れた。
藤村志保は綺麗!
2019年5月19日 #大魔神怒る 鑑賞
今度の大魔神は湖の中の島に鎮座しています。モーゼの十戒を意識した湖が2つに割れるシーンが目玉です。ちなみに魔神は、おとなしいときはミニスカートですが、怒ったらハーフコートになります。時代劇がしっかりしているのがいいですね。
ハッキリ言ってマンネリ
1966年8月公開
前作が同年3月公開だからたったの5ヶ月で撮っているわけですがクォリティーは維持されています
むしろ前作の反省点をしっかりと生かしており、出来映え、完成度は高いといえます
主人公の本郷功次郎も、ヒロインの藤村志保も素晴らしい
特に藤村志保の美しさは特筆もの
その彼女が張り付けにされ火炙りにかけられる映像はいけない嗜好をそそるものです
前作はガメラ対バルゴン都の併映でしたが、本作は座頭市との併映なので、完全に大人路線で子供は相手にしていないということです
特撮も屋根瓦の崩落など見事なミニチュアワークで技術も向上しています
霧の立ち込める湖水を舟が進むシーンは、あの溝口研二監督の名作雨月物語を彷彿とさせる程の美しさ
本編も流石、三隅研次監督と言える時代劇です
ただ基本的物語の構造は同じです
ハッキリ言ってマンネリです
どうなるか結末は観客全員が分かっているのですから発展性のない作品と言うしかありません
大映京都撮影所は、自身の得意な時代劇で特撮をやるにはどのような作品が撮れるのか考えなければならないということです
その答えは早くも4ヶ月後の同年12月のシリーズ第三弾大魔神逆襲として出されることになります
なんと大魔神シリーズは1年の内に三作も作られたのです
しかしそれはこのシリーズの息の音を止める事になってしまうのです
妖怪という結論にいたるのはその失敗を経ないと気付けなかったのです
魔神様の十戒
シリーズ2作目。
大魔神3部作は一話完結で、話に繋がりは無い。
非情な悪人が強いる悪政や陰謀に主人公や民が苦しめられた時、清らかな祈りや涙(ヒロインや子供)によって魔神が目覚め、悪人に神の怒りの如き天罰を下す。
この同パターンを踏襲した、毎回別の場所の別の魔神伝説。
平穏な関係築く名越と千草の二つの国。
両国の間に湖があり、湖中央の小さな神ノ島で守り神である神像が祭られていた。
ある日、神像の顔が赤くなる。それは、悪しき事の予兆…。
千草の隣国の御子柴が千草に攻め入り手中に収め、名越にも侵攻しようとする。さらには神像をも粉々に破壊する。
両国存亡の絶体絶命に陥ったその時…!
前作はお家再興の話だったが、今回は国と国の争い。
加えて、千草の若き領主と名越の娘のロマンス模様もサブながら描かれる。
より大人向けで、より時代劇としての見応え。
三隅研次の娯楽職人手腕も冴える。
ヒロインの藤村志保も美しい。
このテイストのままで良かった気もするが、前作本作と子供には退屈だった為か、次作で子供が主人公になってしまったのが少々惜しまれる。
今回の魔神は、水の神。
中盤で粉々に破壊され湖に沈められ、そして終盤、湖から現れる。
大きな波を立て、湖を真っ二つに割って出現するシーンは、言うまでもなく某ハリウッド史劇スペクタクルへのオマージュであり、日本版としての挑戦。
さすがに当時は水の特撮や合成は難易度が高かったようでちと粗いが、それでも非常にインパクトある画になっている。
それにしても、伊福部昭の重厚な音楽と共に魔神が水の中から現れると、ついついライバル会社の怪獣王が頭を過ってしまう…。
内陸での精巧なミニチュア特撮は前作に引き続き素晴らしい。
その中で地響きするほどの重々しい足音を立て、恐ろしいまでの形相で悪人どもに迫り来る魔神の迫力は圧倒的。
今作でも悪は徹底的に懲らしめられ、天罰が下される。
前作では土塊となって消えていった魔神だが、今作では水の神故、水となって湖に消えてゆく。
なかなかファンタスティックで美しくラストシーン。
毎回趣向を凝らした魔神の出現シーンや問答無用の無双っぷりもさることながら、何処か神々しい魔神様の去り方も見ものの一つ。
藤村志保!
八雲の湖の中央にある神の島には武神像が祀られているのだが、結婚式を機に参ると、武神の顔が朱に染まる。何か良からぬことの前兆だ。その晩、千草城内に御子柴一族が襲撃をかける。当主の千草十郎(本郷)が不在だったため引き続き名越家城内に押し寄せるのだ。あくまでも平和的に解決しようとする名越。湖の神の怒りに触れるぞ!と警告したにもかかわらず、御子柴は言うことを聞かない。名越早百合(藤村)は行方知れずとなった十郎と殺された父を思い、武神像に祈りを捧げるが、武神像を破壊しようと御子柴がやって来る・・・
1作目の『大魔神』とは全く繋がりのないストーリーだが、戦国時代の争いの物語はとても丁寧に作られている。『十戒』のように湖が割れて大魔神が登場するシーンは印象深いが、それ前に藤村志保が磔にされる絵が何とも言えないくらいにいい!
前作とは違う場所だな。ということはこの大魔神は前作とは違う、さしず...
前作とは違う場所だな。ということはこの大魔神は前作とは違う、さしずめ大魔神2号だな(仮面ライダーか!)
こっちの大魔神も女好き。1号は高田美和だったが、2号は藤村志保。私は2号に賛同します(笑)
ヒロイン以外は目もくれず、悪をぶった斬る悪魔ぶりは健在。安定のストーリー。
平泉成を探せ(笑)
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