大魔神のレビュー・感想・評価
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時代劇が苦手な人のレビュー
戦国時代の丹波の国(兵庫県と京都府を跨ぐ地域)が舞台。 本編84分を21分毎に四つに区切ってみると分かり易い。 一、最初の21分で、滝の上の像まで幼い若君と姫を連れていく。 二、次の21分は、大人になった姫と少年竹坊がお山で出会うまで。 三、城の者たちに若君と姫と像まで見つかってしまい、嵐が起こる。 四、ラストの21分で像が動き出す。 カメラワークとBGMが良いので没入感がある。 最後、「終」の文字がドーンと出て終わる。
怖かった
シンプルに怖い童話をみた気持ちになった。 浅ましい悪党は地獄の苦しみを味わうという寓話を見せつけられたような気持ちになった。悪人ほど霊的な気持ちや精神的なものと無縁なので神の怒りに鈍感なのでしょうか? 悪人は死後どのみち地獄に落ちるぞと警告しているような映画です。 大映のスタッフが素晴らしいと感じました。魔神が山に佇む風景がとても気に入りました。 巫女役の月宮乙女という女優さんも印象的でした。
話が陳腐だけど
話が陳腐なのと、大魔神が動くまでの時間が長くてテンポ悪いのでイライラしたけど 大魔神が動きだしたら、面白かった。 色んな工夫が面白く、人間を掴むのは技術的に難しいか?と思ってたらちゃんとがっしり掴んでくれて わーい!ってなった。 続編の三隅監督が撮ってるのがどうなってるのか気になるので観たい。 大映4K映画祭を映画館で鑑賞
製作側の不退転の真剣さが伝わってくる驚異の邦画娯楽大作
特殊撮影の時代的制約は当然あるけれど、当時の持てる技術にありったけの情熱を注いで作り込んでいるのがひしひしと感じられ、映像の質感がたまらなく素晴らしいことも相俟って、邦画が熱かった時代の映画らしい映画を見たという感慨が湧きあがってきた。 展開的にやや間延びする感もあったけれど、圧巻の「大魔神様」による怒りの懲罰劇を見させて頂けたので十分満足ですよ。 最初に観たのが2作目で、それが素晴らしく良かったので1作目を楽しみにしていたというひいき目はあるけれどもね。笑 早く3作目も見たいもんです。
阿修羅のごとき
だいまじん…例えとしてよく聞くけど、本物を見たことなかった。これだったのか! やはり眉間はいけないね。そんな大事なところを傷つけたら、そりゃ怒るよ。年長の人の忠告を聞かないから、こういうことになるんだぞ。 しかし、悪政10年かー。ずいぶんとこの地の民は、我慢強いものだ。一揆とかなかったのかね。でも、現代の日本人も、物価が上がっても、給料が上がらなくても、あまり文句言わないから、民族性か? ほんとに言葉や金銭的な心配がなかったら、国外脱出したい……。 BS日テレ木曜特選時代劇を録画で。
時代劇の中の大魔神
本当に山の魔神はいるのか? 高田美和扮する花房小笹姫は、母の胸で震えていた。折しも謀反が起こり若君と姫は魔神の山へ逃げた。そして10年経ったところで高田美和登場。しかし悪政を10年も許していたのか。大魔神が怒るのが遅すぎるんじゃないかな。昔観たはずなんだが、大魔神が時代劇との組み合わせだったのは忘れていたよ。高田美和の名前が一番先に出て来たが、役割としてはアイドル的な位置付けだったんだろうね。
シリーズ中では最高峰。
やっぱり一作目はよく出来てる。悪徳領主に良き二代目領主、巫女様に平民達と皆それぞれ役割十分。魔神様の怒りの表情もピカイチと思う。あとはやっぱり空の色と背景色。CGなんてない時代。こういうものもしっかり感情表現につながるんだなー、とまじまじ思う。
佐々木ではない
2019年5月16日 #大魔神 鑑賞 大魔神佐々木ではない本家の大魔神。パロディーにするぐらいだから甘く見ていたが時代劇としてよくできてました。特撮もあの当時にしてはよく作られていてこれが特撮時代劇の先駆者かと感慨深くなりました。顔だけで進化するとは、トランスフォーマーとは大違い。
日本特撮だけでなく日本映画の宝です
1966年4月公開 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴンの併映作品 ガメラが東京撮影所に対して本作は京都撮影所の作品です 日本の特撮映像の金字塔にして、日本映画オールタイムベストのリストに入る名作です 日本の特撮とは何か? 大映にしか撮れない特撮とは何か? それを真面目に研究して正しい答えを出しています 大映、それも京都撮影所が特撮をやるなら、それは時代劇に題材を取るのは当然です 破壊シーンは当然日本家屋なり日本の城郭になる ならば、溝口監督作品の精緻を極めた美術セットを作る技術や職人達 時代劇なら存分にいくらでも迫真の演技を見せることのできる俳優達 その衣装、小道具 全て他社に勝りこそすれ劣る所は何一つない そして時代劇の大ヒット映画を何本も撮って来た監督、カメラマンがいるのです それが監督の安田公義、撮影の森田富士郎です 美術の内藤昭は、大映時代の溝口健二監督の美術監督であった水谷浩の弟子 美術に特に尋常でないほど厳しい溝口監督に鍛えられた人です 溝口監督の近松物語や新・平家物語の美術助手をした人といえば凄さが伝わると思います その後も最盛期の大映京都撮影所の美術を切り盛りしてきた人物なのです これらの一流どころが特撮映画に取り組んだわけですから、素晴らしい作品が出来上がったのは当然かもしれません しかも音楽には東宝特撮で有名になった伊福部昭です 彼の日本の土俗的な感覚を取り入れた音楽は、本作に実にマッチしています チェコのゴーレム神話を日本の戦国時代の物語に見事に翻案した脚本 結末に土塊に変わり崩れさるシーンにはしびれました 魔神の埴輪をモチーフにした石像 憤怒の顔にかわる超有名シーンのインパクト! その顔面デザインは仁王像をモチーフにしており更に青銅の肌をした色彩なのです! そしてスーツアクターの目力! 黒澤明監督の砦のオープンセットを思わせるような砦の工事現場シーン お城の破壊シーンも、土埃をあげて崩れる瓦の大屋根、板壁や土壁や太い梁が割れ裂け崩れるその様の迫真さ、リアリティさ! 東宝特撮にはできない、大映京都撮影所だけが撮ることの出来る映像なのです 見事な独自性とクオリティを達成して見せているのです 日本特撮だけでなく日本映画の宝です
小学校の頃、みんな真似をしていた!
大魔神はすごい。昔観た時には白黒のイメージだったのにカラーだったんだな。あんな顔色だったのか・・・息止めてんのかな? 時は戦国、キリスト教文化も入ってきて、銃もすでに輸入していた時代。神を崇める領民と穏やかな政治の花房一族。突如の謀反により政権交替し、城を築くばかりの重労働と圧政。領民と生き残りの武士の怒りが頂点に達する頃、祈りによって大魔神が蘇った!ゴジラにも通ずる雰囲気が面白い。音楽だってゴジラと同じ作曲家だ。 ストーリーは全くの勧善懲悪の時代劇。それにゴジラをプラスしただけなのに、手に汗握るような展開にワクワクさせられるのだ。若も姫も敵にわざわざ捕まるために行動していてB級感が漂うのだけども面白いのだ。満足・・・
大魔神ってカラー作品なんだ、てっきり白黒かと思ってました。 オープ...
大魔神ってカラー作品なんだ、てっきり白黒かと思ってました。 オープニングの音楽が怖い! ところでこれ何時代なんだ? 若殿が池谷弟にしか見えない(笑) ためにためてラスト10分ほどの登場。目だけが人間くさくて、それが怖い。ところでこいつは本当に神?悪者やん! 結局言うこと聞いてくれるのは高田美和だけなのでした… エロ神やん。
思ったより大人向け
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:65点 ) 最初は子供向けの怪獣映画に近いものかと思っていた。名前は良く知っていてもどんな作品かよく知らなかったのだが、お家騒動に暴君の圧制をからめてそこに怪物を付け加えた、思ったよりも重厚な時代劇だった。時代劇と特撮を組み合わせてみるとどうなるのかみたいな企画で誕生したのだろう。勧善懲悪のために水戸黄門の印籠代わりに制御出来ない魔人が出てくるようなもの。 古い映画なので今更映像に驚きはないし、言うまでもなく現在の技術からみれば全然たいしたことはない。しかしもし公開当時に時代劇に巨大な魔人が出て暴れる映画を観たら、初めて『ジュラシックパーク』を観たときに近いような驚きをもったかもしれない。
大魔神って知ってはいるけど映画をちゃんと観たのは初めてです。埴輪の...
大魔神って知ってはいるけど映画をちゃんと観たのは初めてです。埴輪の像が封印してるのかと思ったらそれが本体なのね!思ってたよりそんなにでかくない!てっきりゴジラ並の大きさかと思ってた。時代劇と特撮モノの組み合わせ、結構楽しめた。
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