大勝負

劇場公開日:

解説

「黒の盗賊」でコンビの宮川一郎と井上梅次がオリジナルシナリオを執筆、井上梅次が監督したやくざもの。撮影は「忍法忠臣蔵」のわし尾元也。

1965年製作/92分/日本
配給:東映
劇場公開日:1965年5月8日

ストーリー

博徒渡世人に十手を握られた関八州の政道は乱れ、大目付は新代官檜垣三右衛門を真岡に差向け、勘定奉行堀大和守も一役買って、隠密が真岡に放たれた。やがて博徒世人の十手取りあげの噂は、常吉親分にも聞え、常吉は浮足だった。ちょうど真岡に現れた旅鴉御嶽の仙太郎は常吉のもとに、浪人・蛸十郎は常吉と対立する虎五郎の用心棒となった。二つの組は、女旅芸人・市村花之丞一座の興行権をめぐって対立した。その頃蛸十郎は虎五郎から、幕府隠密の疑いを受け、身の潔白を明すため代官斬殺を引受けた。が、あくまで蛸十郎に疑いを持つ虎五郎は、仙太郎に後をつけさせた。だが何故か蛸十郎と仙太郎は代官を斬ることが出来ず、このあり様を見ていた常吉の乾分にとりかこまれた。しかし駈けつけた太夫の機転でその場を救われた。翌日、芝居小屋で賭場の縄張りをめぐって争う常吉と虎五郎のもとに乗りこんだ檜垣は常吉から十手をとりあけて虎五郎に渡し、常吉の息子亀吉はとらわれた。そうしたある夜仙太郎は、太夫から自分が公儀の隠密であること、また仙太郎の父である前代官の失脚した原因は、常吉の罠にかかったためであることを聞かされた。翌朝、常吉の用心棒玄内に斬殺された虎五郎を前に途方に暮れている檜垣のとこへ、前代官失脚の真相を記した書状を差出した蛸十郎は自分が長岡藩の命を受けた密偵であることを述べた。檜垣に証拠を握られたと知った常吉は、閻魔堂に引き籠り、八州のヤクザ達が続々と応援に駈けつけた。一方檜垣の下にも八州見廻りの役人が集った。しかし数の上では八州のヤクザにはかなうべくもなく、父の苦悩を察した檜垣の娘・志乃は自ら人質となって仙太郎に救けをもとめた。翌日、志乃と亀吉の交換が行われ、鉄砲隊が到着するという仙太郎のデマに動揺した常吉は、太夫らが仕かけた花火の音に閻魔堂を飛び出し、待ちぶせていた檜垣らのために閻魔堂は血の海と化した。この争いで二組のヤクザは亡び、十手は無事檜垣の手にもどった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く