劇場公開日 1958年10月14日

「本作にはその後の怪獣特撮シリーズの方向性を形作ったポイントが多い その意味で重要性がある」東洋の怪物 大怪獣バラン あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0本作にはその後の怪獣特撮シリーズの方向性を形作ったポイントが多い その意味で重要性がある

2019年12月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

東宝特撮シリーズとしては番外編
アメリカのテレビ局向けのものを劇場公開したに過ぎないからだ
要は小難しい大人向けの特撮ものより、怪獣がでて大暴れする映画を早く出せという声がそれほど強かったということだ

内容としてはゴジラの劣化リメイクと言ってよい

原水爆実験という誕生の曰わくのテーマ性は跡形もなく消えて、退治方法もオキジェンデストロイヤーと言うような禁じられた兵器を使用するジレンマというような小難しいことを排している

ただ、それによって怪獣ものフォーマットは創作の自由度が大幅に高まったのは確かだ

本作にはその後の怪獣特撮シリーズの方向性を形作ったポイントが多い
その意味で重要性がある

秘境での原住民の伝説と怪獣のドッキングはキングコングからの由来であるが、モスラに継承される原形となっている
子どもの登場は今後の方向性にも大きな影響を及ぼすもので特に重要だ

特撮のレベルは流石だし、脚本もさほど酷くもない
ただ二番煎じすぎて見ていて退屈になるのは否めない

あき240