「今こそ、このテンポを学ぼう」戦国野郎 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
今こそ、このテンポを学ぼう
岡本喜八 生誕百周年記念プロジェクト - その11
岡本喜八特集、今回は監督初の時代劇です。時は戦国時代、当時最新鋭武器の種子島(鉄砲)300丁を巡る脱藩侍、武田藩、村上水軍、山賊、馬借(運送屋)らの知略・武力の物語です。
いやぁ、やはり軽快なテンポが気持ちいいわぁ。要らぬことをグダグダ言わず、登場人物も用事が済んだらさっさと退場する。人のそのスピーディな出し入れは笑ってしまうほどなのですが、そのせいで複雑な人間関係もスッキリまとまっています。作品がドンドン長くなっている現代の日本映画は見習ってほしいな。
そして、本シリーズのもう一つの呼び物、上映後のトーク。今回は紙面で岡本喜八特集を組んだ、神奈川新聞の井口孝夫さんでした。喜八監督を巡る様々な人々に取材したお話は面白かったぁ。前田伸一郎さんのテンポの良い司会振りもお話を大いに盛り上げて下さいました。
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