戦国自衛隊のレビュー・感想・評価
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原作未読
期間を置いて何回か観賞しているが、この作品自体は理屈に合わない。
人を殺すなとか言ってはいるものの、なし崩しに人を殺す展開。
兵器の差で戦いに勝つが、後の事は全く考えておらず、兵拈及び戦術も無為無策。
勢いだけで乱暴に作った感が強い。
隊員の混乱はあまりにも酷く、愚連隊レベル(笑)
山賊と化して村を襲っている姿とか、当時の自衛隊がこの内容をよく許したと思う。
歴史はおれたちに何をさせようと言うのか?
とキャッチコピーは壮大であるが、無理矢理なアクションシーンが多い。
離反した部下の船を奪い返すつもりでワザワザ狙撃兵を配置して、部下を倒し無傷で船を得たにも関わらず、その後船を破壊…始めっから船ごとやったらどうよ?と思ってしまった。
金掛かってるのはわかるんだが、雑な作りで残念。
タイムスリップと歴史の狂いについての考証が自衛隊員の中でちゃんと行われないので、見ている方も「こいつら何もかんがえんのか?」とモヤモヤした気分になる。
凄い
アクションシーンの迫力、隊員間での人間関係、自衛隊が戦国時代へのタイムスリップという設定、どれをとっても一流の作品だと思います。
自衛隊VS武田軍の戦いは日本映画史上に残る名シーンだと思います。何回でも見れます。
歴史というものが意思のある一個体として存在してるかのように描かれて...
歴史というものが意思のある一個体として存在してるかのように描かれていて
自衛隊vs歴史 という構造になってる。
そういう発想って、稀。
何故天下を取れば昭和に戻れると信じてるのかは謎。
モンスター映画とかゾンビ映画とかによくあるのは、我々の本当の敵は、人間だった、という構成。
前半で渡恒彦がその役を担う。
ソニー千葉がめちゃくちゃカッコいい。
アクションも迫力満点。
自衛隊を策で追い詰める武田信玄ってのも良いんだけど、
馬たちが可哀想でした。
無策すぎる
子供の時に見たっきりで、戦車が堀にはまる場面と、最後味方に裏切られることがぼんやりと記憶していただけで、見返したところ、自衛隊があまりに無策で驚いた。そのくせ、千葉真一は天下をとろうと本気で言っているし、頭がどうかしているのかと思った。どうやったら天下が取れるのかプランはあるのか。
天下を取るプラン以前に武田信玄との戦いでは戦術もなにもなく、闇雲に弾薬を使いまくり後先考えないにもほどがあった。ヘリがあるならヘリで敵陣の偵察をしてピンポイントで大将を爆殺するなりすればいいのにと思った。現代の軍としての凄味がただ火力が強力であるということしかなかった。
時代を変えてしまえば自分たちは昭和に戻れると行動するのだが単なる憶測にすぎず、武田信玄の首まで取るとはあまりに大胆すぎる。
燃料と弾薬に限りがあるのに、まるっきり気にしているふうではなかった。平気で自衛隊の船を燃やして沈めていた。このような表現では自衛隊が馬鹿集団に見えるのでよくないと思った。それにロン毛の自衛官までいるし、渡瀬恒彦は平気で上官の命令を無視するし規律もなにもあったものではなかった。原作はちゃんとしているのだろうか。もしちゃんとしていたとしたら出来にさぞがっかりだろう。
いろいろ文句を書いてしまったのだが、千葉真一や夏八木勲の演技はすごい迫力だった。薬師丸ひろ子が一瞬出ていたが存在感が鮮烈で驚いた。規模はかなりな大作なのでしっかり作って欲しかった。
古臭い演出ではあるが、面白い物語
総合:75点
ストーリー: 85
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 65
音楽: 60
角川映画は内容が薄っぺらいとかいう批判も多いし、その批判は必ずしもはずれとは言えないこともある。だが本作の物語はなかなかどうして面白い。
タイムスリップという異常事態に巻き込まれ、部隊隊員がそれぞれの意見を持って生き方を模索して行動していくさまがいい。秩序をなくし暴徒化し村を襲う者、なんとか現代に帰ろうとする者、この時代にささやかな幸せを見出す者、現代の知識と武力を使って戦国時代で天下獲りの野望を抱く者。
特に、元の時代に帰るためという表向きの理由を作って、この時代に一花咲かそうと隊員を戦闘に巻き込んでいく隊長の千葉真一と隊員たちの運命が見所となる。その中でも、武田との戦いはこの映画最大の山場。いかに現代の武器を持っていても、犠牲を厭わず襲い来る圧倒的な数の敵兵に次々に倒れていく自衛隊員。弾を撃ちつくし敵兵に囲まれ恐怖におののく姿。野望をぎらつかせる千葉真一の運命の結末は虚しいが、それも戦国という厳しい時代に自らを賭けた者の宿命と言える。もっとも、あれほどの戦いを生き残りながらも巻き込まれた隊員は迷惑だろうが、戦争とはそんなものだろう。
欠点も多い。銃や刀の効果音やBGMがやたらとしょぼかったりとか、飛んでくる弓矢や投げられた槍がへなへなで全然勢いがなかったりとか、影虎が城内で刀で人を切っても返り血ひとつ浴びないとか、映像に迫力がなくて時代を感じる。このような下手な演出は、当時の技術や背景では仕方がないのかもしれない。
配下の武将ではなく長尾影虎自らが危険を無視して先頭にたって敵に切り込んでいくとか、信玄が一騎打ちに応じるとかも納得がいかない。
そんなわけでそれなりに不満点も多い。どうせならば題名は似ているが内容が異なる「戦国自衛隊1549」ではなく、この物語そのままで新しい技術と演出で戦国自衛隊をリメイクして欲しかった。演出がよければずっといい点をつけられる。
あっさりと秩序をなくす隊員がいるが、軍隊といえどもほんの数十年前まで日常的に見られた光景であるし、現代でも国によってはよくある話。このような異常事態では充分有り得るだろうし、健全な隊員ばかりでないところが逆に生々しくていい。また劇中で「昭和の時代(平成ではなく)に戻れるほうに賭ける」という隊員の科白が時代を感じさせて少し可笑しい。そういえば昭和の映画だったんだと思い出させてくれる。
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