いい湯だな 全員集合!!のレビュー・感想・評価
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5人だけに誤認逮捕
1969年公開作品
初鑑賞
U-NEXTで鑑賞
監督と脚本は『なにはなくとも 全員集合!!』『やればやれるぜ 全員集合!!』『必殺仕掛人』『ザ・ドリフターズの極楽はどこだ!!』『刑事物語』の渡邊祐介
脚本は他に『やればやれるぜ 全員集合!!』『男はつらいよ』『黒木太郎の愛と冒険』『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』『ニワトリはハダシだ』の森崎東
ロケ地
北海道蛇田郡洞爺湖町:洞爺湖温泉
北海道上川郡上川町:層雲峡温泉
物語の構成上で層雲峡温泉が洞爺湖温泉の一部になっている
なぜそんなことになるのかよくわからない
隣ならともかく300キロ以上も離れている
層雲峡温泉は旭川の向こうだが洞爺湖は比較的室蘭に近い
全然違う
なんかの手違いで両方引き受けてしまい一方を断りきれなくなったか
粗筋
銀座で銀行強盗事件が発生
誤認逮捕された5人の男たち長吉忠治風太工介ヒデオ
捜査ミスを誤魔化したいベテラン刑事の玄さんはわざと檻の鍵を掛けずに開きっぱなしで離れてしまう
脱獄する5人は逮捕の影響で帰るところがなくなり下水道に集まり長吉をリーダーに意気投合
ハードボイルドに生きようとヤクザ者に
その一方で北海道洞爺湖温泉がある町では高校生芸者を始めた地元ホテルの主人お玉と伝統を重んじる芸者組合会長熊吉の間で対立が深まる
熊吉は地元のヤクザの鉄を雇ってお玉や女子高生芸者たちを恐喝
お玉は対抗策として東京から殺し屋を招く
その殺し屋が長吉を代表とする5人組
お玉は大東亜戦争で空襲の日に5人の息子と生き別れになっていた
銀行強盗の5人兄弟が殺し屋5人組ではないかと推測したホテルの番頭の天平はお玉に持ちかけ彼女も証拠の火傷の痕を確認し同意
その一方で5人は鉄と共謀しお玉を殺害し莫大な財産を横取りする計画を練っていた
高校生の女の子たちがコンパニオン部をやりたいと言い出しあっさり許可するバカな学校側に笑ってしまう
自由な校風かと思いきやコンパニオンが芸者とわかり手のひら返しで反対するマヌケぶりには流石のおいらも呆れてしまった
貧乏だから学費を稼ぐためだと賛成する教師は高校生芸者たちの黒幕である地元温泉ホテルの女主人の娘
温泉ものだが女優の裸はない
全くない
女の人がお湯に浸かるシーンさえない
鉄の胸の辺りの入れ墨はひょっとこ
ヤクザ役でもそこは喜劇俳優
貫禄の木暮実千代
因みにお玉の息子役の井山淳はドリフターズの付き人
のちに同じく付き人の志村けんとコンビを組んでマックボンボンとして活動することになる
配役
松五郎の世話で下水工事で働いていた長吉にいかりや長介
工事現場で働いていた忠治に荒井注
1人用サウナで寛いでいる最中に逮捕される風太に高木ブー
ガールフレンドが別の男と結婚することになり傷心の工介に仲本工事
教会で働いていたヒデオに加藤茶
お玉の養女で高校教師の美代に生田悦子
熊吉の息子で美代と同僚の高校教師の井出高志に北浦昭義
高校生芸者のめぐみに早瀬久美
温泉ホテルの女主人のお玉に木暮実千代
ヤクザの千枚通しの鉄に左とん平
芸者の豆千代に春川ますみ
酒屋のおかみに曽我町子
芸者組合の理事長に井出熊吉に上田吉二郎
呑気な署長に左卜全
コンパニオン部を許可してしまう校長に中村是好
教頭に北竜介
学年主任に大屋満
お玉のホテルの番頭の天平に三角八朗
食堂の店主に杉義一
捜査主任に福岡正剛
刑事に花井緑太郎
刑事に大島章太郎
刑事に土田桂司
刑事に高木信夫
巡査に須賀良
記者に小森英明
マッサージ嬢に市地洋子
マッサージ嬢に金子勝美
マッサージ嬢に川路美奈
マッサージ嬢に原令子
お玉の生き別れた5人の息子の長兄の太郎に井山淳
かつてはヤクザで今では屋台のおでん屋の主人のドテラの松五郎に三木のり平
誤認逮捕を誤魔化すベテラン刑事の玄さんに犬塚弘
それじゃお前さん、何かい?
洞爺湖の航行でコンパニオン部が作られて大問題になっていた。賛成派と反対派で町の意見は二つに分かれていたが、そんなところへ殺し屋をやっつける仕事を頼まれたドリフの五人組。殺し屋が千枚通しの鉄(左とん平)なのだから、とてもハードボイルドになるわけないのだが、何かとハードボイルドを目指す長吉以下ドリフの面々。殺し合いの因縁はいつの間にか無くなってしまう。
玉の屋旅館の女将・玉の生き別れた5人の息子が彼らなのではないかといった急展開。隠し財産3億円を狙い、女将を殺そうとまで計画していた5人に衝撃が・・・
バカバカしいながらも東京大空襲の映像があったり、まだ戦後を感じる雰囲気の人情劇もあったりと、脚本に森崎東が加わっているところから温かみが感じられる。
いい湯らしさがまるでない
総合:30点 ( ストーリー:20点|キャスト:60点|演出:60点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )
2014年にドリフ映画を3本観て、もう十分と思っていた。しかし題名がドリフに付き物の『いい湯だな』ということで、その言葉の原点がわかるのかと思って、つい観てしまった。結果的には失敗だった。
まず温泉を舞台にした作品であるはずなのに、温泉旅館の仕事らしき部分はほぼ何も出てこない。温泉旅館で働きながらドタバタ喜劇をしてくれるのかと思ったが、温泉に入って「いい湯だな」と歌っている場面すらほぼ出てこない。やっていることは資産を奪おうと四苦八苦する様子だけで、これがまた面白くない。
今まで観たドリフ映画では一番つまらなかった。結末も後味が悪い。
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