青春の殺人者のレビュー・感想・評価
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0118 初見は強烈な印象でした。
1976年公開
またしても原田美枝子♥顔かわいくて胸デカい!
日本のオリビアハッセーだ!
市原悦子凄い!仕事人ここでもしとったか。
右京さん、僕としたことが後処理が雑でしたね。
針が振れちぎっている感じのシャシン
60点
水谷豊=24歳のメモリアル
1976年。長谷川和彦第一回監督作品。
原作は中上健次「蛇淫」
ストーリーは小金持ちの両親を殺して海に遺棄した青年の実話を元にしています。
1976年だから成立した映画。
親殺しの描写が、今ならあり得ないほど、リアルです。
本気で包丁でお腹をズブズブ突き刺す、何度も何度も突き刺す。
血溜まりに横たわる父親の死体。
見に来て驚いた母親は躁状態になり、浮き浮きと、
「整備工場を売ろう!!土地だけで2500万、スナックも売ろう!」
「そして15年。時効が来るまで、2人で逃げよう・・・」
「指図すんな!!」
順(水谷豊)は、無理心中を計ろうと、ナイフで襲ってきた母親(市原悦子)まで、
殺してしまう。
一人息子の順を愛する両親は、与えたものを取り返す癖がある。
車を買い与えたのに、気に入らないと、取り上げる。
スナックも買い与えて息子を店長にして、可愛い娘ケイコ(原田美恵子)を雇う。
順とケイコが恋仲になると、過去を探って、ケイコと別れる事を強制する。
ケイコの悪口が、父親殺しの動機。
それにしても、原田美恵子は惜しげもなく裸になる。
健康的で力強く美しい。
(今の女優には、真似できまい)
母親役の市原悦子は演劇調の大袈裟な芝居・・・怪演だった。
水谷豊はとても自然な演技。
後と先を考えず怒りに任せて親殺し・・・親殺し、の恐ろしさに震えることも、
怯えることもなく、冷静に死体を毛布でくるみ、重しを付けて、埠頭から遺棄する。
水谷豊、24歳。
原田美恵子、17歳。
長谷川和彦、30歳。
音楽は「ゴダイゴ」
(ミッキー吉野の曲は英語のカントリー風。やけに安っぽい。
(既成の曲の方が良かったと思う)
『太陽を盗んだ男』1979年と、
『青春の殺人者』1974年。
この2本しか監督作のない長谷川和彦。
この映画も強烈な印象を刻む。
中上健次の土着性が、成田空港建設反対運動とも、よくマッチする。
日本のヌーベルバーグだ。
やはりツマラぬ。
水谷豊24歳、原田美枝子17歳
主人公(水谷豊)は何でも他人のせいにする青年で、気ままな父親(内田良平)と過保護な母親(市原悦子)を衝動的に殺してしまう。
父から任されていたスナックのホステス(原田美枝子)がまとわりついてきて、言われることに動揺してしまう。
長谷川和彦の第一回監督作品で、なかなか見せてくれる。
熱情は感じるが。。
本当に描かれているのは、おそらく連合赤軍の山岳キャンプ内ゲバ連続殺人事件だ
本当は70年安保闘争と学園紛争の情熱の残り火を消せずに自暴自棄になった若者達の物語だ
実際に行動したものは連合赤軍のメンバーだ
映画にして代償行為ですませたものが本作だ
本作に撮される父や母の殺人、自己と恋人の自殺未遂はそのアナロジーなのだ
物語自体に大した意味はない
高校時代の八ミリ映画はその過去の熱い記憶
成田闘争の検問の機動隊も残り火をぶつける相手を求めているだけに過ぎない
当時のその70年安保闘争と学園紛争に身をおいていた団塊世代ならば共感できるのだろう
あるいは心を揺さぶられるのかも知れない
しかし、21世紀に生きる私達にとってそんなことはできない
無軌道な狂乱ぶりを理解も共感も出来はしない
本当に理解不能だ
冷たく醒めた視線で観るほかない
では21世紀の我々は本作を観る意味と意義は一体何であろうか?
団塊左翼老人達の胸中にはいまもこのような狂乱の残り火がくすぶっているのだということを知ることができることだろう
彼らに洗脳され利用されないようにするために観る意義はある
クライマックスのガソリン放火シーンは、つい先日の36人もの前途ある若者達が生きながら焼き殺された京都アニメーションのガソリン放火事件を思い出してしまう
ガソリン放火がどのような爆発的で破滅的な結果を及ぼすのか我々は知っている
団塊左翼老人が夢想している体制へのガソリン放火のイメージは本作のイメージなのだろう
実際は京都アニメーションのような結果になるのだ
絶対に阻止しなければならないのだ
映画としては水谷豊と原田美枝子の演技は素晴らしくその後の活躍を十分に予告しているものだ
映像も今村昌平門下生らしいものだ
それぞれに星一つづつオマケだ
青春の初期衝動
エネルギー全開の映画。
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