劇場公開日 1992年10月31日

「隠れた、大林宣彦の最高傑作。」青春デンデケデケデケ johnny B badeさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0隠れた、大林宣彦の最高傑作。

2016年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この作品の前には、あの「尾道三部作」もかすんでしまう。

とにかく、カメラのカット割が凄い。全部で何カットあるんだろう。編集にかなりの時間を要したのも納得できる凄まじいテンポ。

まさに「ロッケンロール」で「デンデケデケデケ」を体現した
素晴らしい作品。

香川県観音寺に差し込む光は尾道の反対向きで、まぶしさすら感じさせる。同時代を描いた作品は多いが、「懐かしいでしょう。当時を知らない人には新鮮でしょう。いいんですよ、泣いて。涙をさめざめと流してくださいねー」というヌルイ作品が多くて辟易する中、「元気印」のこの映画は白眉だと言える。

若い役者はみんないい。林くん、大森くん、浅野忠信。

そして脇役も非常に豪華で素敵。

生涯の宝です。

johnny B bade