ずらり俺たちゃ用心棒

劇場公開日:

解説

読切倶楽部所載の城戸礼の原作を、柏木和彦と千野皓司が共同で脚色。「ノサップの銃」の松尾昭典が監督したアクションもの。撮影は「暗黒街の静かな男」の姫田真佐久。

1961年製作/76分/日本
配給:日活
劇場公開日:1961年12月24日

ストーリー

竜崎四郎は玉突屋「たむら」で暴れていたチンピラを掴えて、最近勢力を拡げてきた井関から損害賠償を取り立て「たむら」の息子正一に返してやった。井関が玉突屋を乗っ取ろうとしているときいた竜崎は、正一に協力を約束した。その晩、彼はこの土地に根を張る大須賀に襲撃された。竜崎の腕を試したのだ。大須賀は彼の素晴しいガン捌きをみてすぐ用心棒にした。翌日、大須賀の身替りで刑務所に入っていた新吉が出てきたが、幹部にするという約束を被られたので激怒した。翌朝、幹部の山形の屍体を正一が発見した。山形を兄と頼る新吉は愕然とした。ある日、筒井医師から大須賀の情婦かつみと井関の情婦美子が姉妹で、ヤクザに刺殺された父親の復讐のために、情婦になったときいた竜崎は、二人に復讐の非を諭したがかつみは却って彼に反撥した。その夕方、ボスの命令で新吉と鉄が麻薬を隠したトランジスタラジオを指定場所に運ぶ途中、多勢の怪漢に襲われて新吉は捕り、新吉が怪漢と共謀したのではないかという鉄の言葉に、大須賀は烈火のごとく怒った。だが竜崎は鉄が怪しいと見破り尾行して殴りつけ、山形を殺したのは、麻薬ルートの発見を怖れた大須賀の命令で鉄が殺したことを白状させ、キャバレー「ローザ」に監禁されていた新吉を正一と助け出した。その夜竜崎を訪ねたかつみは十二時に四千万の取引があると告げ、それを奪おうと持ちかけた。その眼に救い難いものを見た彼は一言で断った。かつみはデリンジャーをつきつけたが射てずに嗚咽した。取引場所の廃墟で突然銃口が火を吐き外国人組が倒れた。それが大須賀組の手だった。その時、忽然と竜崎が、続いて正一と新吉が現れ、駆けつけた井関組と三つ巴戦が繰り展げられたが、急行した警官隊によって終りを告げた。正一と新吉の怒りが笑いになり、竜崎が麻薬捜査班だと知って驚きに変るころ、ようやく東の空が白々と明けそめるのだった。

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