砂の器のレビュー・感想・評価
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昭和の名作
また見ることできて良かった
来世に残したい名作
あまりにも哀しい
ご都合主義のパッチワーク
原作・松本清張,監督・野村芳太郎ということで,満を持して観に出かけた往年の名作「砂の器」(1974)。手元の解説書にも,
> 犯罪という悲劇の中で人間が背負う業を感動的に描き,内外の高い支持を集めた。
とあり,期待はさらに高まった。
が,しかし。ストーリィ全体はトリックやロジックを軽んじ,ストーリィ全体を構成する各地でのロケ・小ストーリィをご都合主義にパッチワークしたとしか言いようがない。
むろん作品が制作された時代性はあるのだろう。つまり,それまでの探偵小説から一皮むけ,社会派推理小説家として松本清張がもてはやされた往時にあっては新鮮で耳目を引き「高い支持を集めた」のだろう。しかし現在から振り返ると過去の遺物としか評しようがない。
私の右斜め前に座っていた若い女性はハンカチで涙を拭っていたのが不思議でならなかった。また,キネマ旬報社の映画評といえども,鵜呑みには出来ないこともよく分かり,今後の映画選択に向けての貴重な体験にはなった。ありがとう,「砂の器」!.....?
日本人の琴線に触れる映画
やっと見れた
推理物というより人間ドラマ
この時代だから
合わなかった
映画とはこういうもん!
警察官の捜査としては現在(2015年)から観れば
少々ゆるい所もあるのですが、そういう自由のあった時代の作品。
全く関係無く見えている複数のものが
やがて1つに集約されて行くのは
サスペンスやミステリーの醍醐味なのですが
それが、海外では無く日本の元風景の中で展開してゆく
この映画の映像の美しさは記録映画としても価値あるものでしょう。
昭和の名優達のほんのワンカットの出演シーンも
あら!こんな所にこんな人が!と言う見つける楽しさあり
長い物語の中に引き込む力がやっぱ半端無いと言うか
まさに映画とはこういうもん!と言って遜色無い作品です。
この作品の悲劇の元は形を変えて今でも残っているし
無知と貧困の残酷さは今の方が大きいかもしれません。
時代を超えて、人々に突きつけられる課題ですね。
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