劇場公開日 2005年6月18日

「泣かずに観られる術がない。昔も今も。」砂の器 なかじwithみゆさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 泣かずに観られる術がない。昔も今も。

2025年8月10日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

中学生の時、クラスメイトと(今はなき松竹二番館)横浜大勝館で観た。
(松竹は何回もリバイバル上映をしていたし、横浜大勝館もよく上映するほど松竹の有名な作品だと子供でも分かりやすかった。)
観てから、この映画の哀しみは私のトラウマとなり、
安々と観ようとは思わなくなった。
何かで、あの父と子の旅のシーンを観るだけで、
哀しみが身体中を騒ぐほどである。
(そういう、もう観られない映画ってある。
観たくないキライ酷い映画だから観たくない、ではなく、
作品は評価できるが、悲しくてどうしょうもない映画。
同様に『火垂るの墓』がある。)

今日観たのは、縁、なのかもしれない。
今日、観なければならなかったのかもしれない。

脚本の熱意。
撮影・演出・俳優の見事さ。
人の体温や匂いが漂う、その生命。

うわぁ懐かしい、
森田健作さんの脚の長さに驚き、加藤健一さん(演劇界の国宝)のハンサムぶりに見惚れ、
島田陽子さんは幸薄い役が似合うというか、なんか貧乏ったらしいというか、
あれこれミーハーに観ていたが『宿命』が流れ父と子のシーンになったら声をあげて涙が止まらなくなった。
やはり、トラウマ、再びである。

私はもう中学生ではない。
でも、やはり、本作の殺意が、
いまだにどうしても分からない。
殺すほどのことはない。
人を殺す程のことなんてないのだ。
でも殺さなければならない命がある。
それも宿命なのだろう。

なかじwithみゆ
満塁本塁打さんのコメント
2025年10月5日

たくさんのイイねありがとうございました。本作 トラウマレベルの 哀しみ 振り返りたくないから殺意が生まれたのでしょうね。誠にありがとうございます😊。

満塁本塁打
琥珀糖さんのコメント
2025年9月11日

今晩は

本当に殺すことはなかったと思います。
私も何度も見直したいと思いません。
巡礼している父と子の切なさ。
辛くて何度も観れないけれど、覚えてますものね。
(他作品に共感ありがとうございます。感謝してます)

琥珀糖
みかずきさんのコメント
2025年8月20日

フォローありがとうございます
私の方からもフォローさせて頂きました

私、2015年から本格的な映画レビュー作成&投稿活動を始め、現在、キネマ旬報、kinenote、Yahoo検索などに映画レビューを投稿しています。現在の目標は2回目のキネマ旬報採用です。
宜しくお願いします。

本作、壮大な人間ドラマすが、犯人の犯行動機が切なすぎます。
人間の運命、宿命といったものを強く感じました。
本作、マイベスト1作品です。

では、また共感作で。

みかずき
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