「砂の器」砂の器 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
砂の器
というタイトルからして哀しい。
思いっきり泣かせにくるこの映画で一番泣けたのは泣かせにくるところでなく緒形拳さんの登場シーンだった。
誰からも恨まれることのない、仏様のような人。
目一杯ハードルを上げておいて、それを軽く越えてしまう緒形拳さんの笑顔、人の良さ。
この人が、この人を。
わかっているからよけいに哀しい。
重く哀しいストーリー、今ならただ重く重く哀しく哀しく描くだろうが、丹波哲郎さんと森田健作さんの明るさ、がラスト宿命・親子の道行きの哀しさをより際立たせる。
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鶏さんのコメント
2025年7月19日
コメントありがとうございます。
よくよく考えると緒形拳さん扮する三木謙一が殺されたのが発端の物語でしたが、三木謙一は映画後半に登場するので、殺されたのを忘れてしまうような展開でしたね。


