「死ぬまでに一度は観ておきたかった映画」砂の器 ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
死ぬまでに一度は観ておきたかった映画
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若い時に一度観たことがあるのだけれど、全く覚えていなかったです。
多分、ほとんど寝てしまっていたのだと思う。まだ、この映画の良さが分からなくて、飽きちゃったのでしょう。
原作は、読んだことがありません。リメイク版も、観たことがありません。
そうは言っても、著名な映画だから大体のあらすじは知っていたのだけれど。
狂言回し役の刑事の丹波哲郎さん、その相方の森田健作さんは良かったです。特に、森田さんは、意外性のある役柄で良かった。
そして、被害者の元警官役だった緒形拳さんが、物語の骨格を演技で支えていると思いました。
今さら私が語るような映画ではないですが、終盤の捜査本部での解明、演奏、過去の回想のマトリックスは、凄い構成だと思います。
演奏シーンを、こういう大規模な形で映像的に構成したのは、この映画が初めてではないでしょうか。
しかし、加藤剛さんが演じた犯人が天才ピアニストだったという設定は、かなり違和感。
ピアノの習練というのは、そんな簡単なものではないでしょう、と思います。
死ぬまでに、一度は観ておきたかった映画です。
山田洋次さんが脚本に加わっているのは意外でした。
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