劇場公開日 2005年6月18日

「日本の心」砂の器 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本の心

2025年5月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

山や海などの日本人の原風景が映し出された長い回想シーンとテーマ曲が観客の感情を揺さぶる様に制作されていて、これが日本人の心を鷲掴みにしたのだと思います。制作側は策士ですね。

日本人は、何故だか苦労話が大好き。人生とは理不尽であり苦しみが絶えないもの。でもその苦しみに耐え忍ぶのを美徳とするのが日本の心なのです。欧州や欧米の作品であれば、もっとストレートに“おいコラ、ハンセン病患者を差別してんじゃねえぞ”ともなりそうですが、日本人は本作みたいな表現が合うのかな。

本作の理不尽はハンセン病と貧しさでしたが、公開時の観客は戦争体験者も多くいたと思います。あの第二次世界大戦・太平洋戦争は、ほとんどの日本人にとって、理不尽極まりないことです。被爆者、戦争孤児、沖縄や在日の方への差別や偏見も多くあったと想像します。観客は登場人物の人生に自らの理不尽な戦争体験を重ねて鑑賞し、多くの共感を呼んだのだと思いました。

ミカ
満塁本塁打さんのコメント
2025年5月5日

返信お気遣いありがとうございます♪😊またよろしくお願いいたします🙇‍♂️。

満塁本塁打
徒然草枕さんのコメント
2025年5月5日

ははあ、自己憐憫に訴えた、ですか。
その視点からまとめれば、日本映画論が一冊書けるかもしれませんね。
貴重なご意見に感謝します。

徒然草枕
満塁本塁打さんのコメント
2025年5月5日

イイねありがとうございました。😊
貴殿のレビュー終わりに続き そして苦労して昭和49鑑賞日の安寧 安定を【当時の観客の皆さん】成した。
親切な気持ちはわかる【共感】😭けど 痛いほどわかる😢けど 『過去を持ち出さないでくれ』という犯人にも共感。共感の板挟みですかね。余計なことすみません🙇

満塁本塁打
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