「音楽と放浪の日々の描写が無ければ」砂の器 桜場七生さんの映画レビュー(感想・評価)
音楽と放浪の日々の描写が無ければ
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戦前、戦後をまたぎその問題点をミステリーとして描いた松本清張の代表作。
やっぱりいろいろ謎は残る。
そもそもなんで犯人の愛人は殺人の証拠の衣服をいちいち中央線の車窓からばらまくなんていう人目につくことをしたのか?これが謎(まあそうしないと話にならんのだけども)。
後は他の方もレビューに書いていたけれど、主人公の殺人に対する葛藤は描いて欲しかった所。
突っ込み所はあるものの、芥川也寸志が手掛けた楽曲と病人の父と子が寄り添って辿る旅路の映像は素晴らしく、胸に迫るものがある。
逆にこれが無ければ見所が少ない映画であったかもしれない。
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