劇場公開日 2005年6月18日

「満たされぬもの」砂の器 カルヴェロ1952llさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0満たされぬもの

2021年2月14日
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悲しい

知的

幸せ

さて『砂の器』です
もうそうとう昔の映画で、ほとんど忘れていたような作品だったのに
一度も見たこともなかったし暗そうで何度かつまらなそうだな〜ってずっと思って遠のけていました
でも
『砂の器』
このインパクトのあるタイトルは忘れることがなく気になっていたことも事実です
やっと私にも作品の言わんとする意味や気持ちが分かる歳になったのかな
どうやらあちら側から私に近づいてきたように思えてなりません
私はかねがね、世の中の全てには「時期」がありその時期が来れば自然に出会えるのではないかと思うのです
それは人だったり物だったり音楽や映画、言葉もそうだし音や匂いも、とにかく全てが何らかの出会いのように思えてなりません
このサイトもそうだし私にくださる「いいね!」もそう感じさせるものです
この映画との出会いは古いですが観賞したのは初めてで今とてもとても深く心に刺さってきました
訳の分からないものに人は恐怖して遠のけ出来るだけ関わらぬようにしたいものです
知らないのですからね
コロナ禍で学んだことに「正しく知って怖がる」を学びました
まずは噂やデマなどでなく正しく知る努力をしなければ世間に流されて右往左往するばかりで目指す方向が定まらず集団であらぬ方向へ流されてしまいますからね

映画の話もしなければ
丹波哲郎さんと言えば私には「007」のタイガー役くらいしか記憶にないのでとても新鮮でいい役者さんなのだな〜と
森田健作さんは(笑わんでくださいよ)私の兄に驚くほどそっくりでぶったまげです(皆さんは確認不可能ですな)
映画の話はこのくらいでいいですね
『砂の器』いいタイトルです、何年も忘れずにやっと出会えた作品です。

カルヴェロ