劇場公開日 2005年6月18日

「重いテーマの映画です」砂の器 Birdさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0重いテーマの映画です

2019年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

午前10時の映画祭で。
初めて見たのは、公開当時、高校の映画鑑賞会ででした。
ラストで泣きすぎて、目と鼻が真っ赤なのに、
すぐ場内が明るくなり、めっちゃ恥ずかしかったです。

今回もしばらくハンカチを目に当てるはめになりました。
やはりラストの加藤嘉さんのえぐられるようなセリフ、重いですね。

もう会えなくなってしまった俳優さんも多く、45年という歳月を
あらためて感じてしまいました。
なにしろCGなんか使わなくても十分そのまま何もかも古く、w
東京の国鉄の高架を走る車両も、大学の研究室の建物も、
バブルで再開発される前の都心の風景が映し出されます。
映画って、こうしてみると時代の貴重な記録でもありますね。

ピアニストの和賀の部屋も、当時としてはすごく成金趣味の感じに仕立てたのかも
しれませんが、今見ると、なんかすごくアンティーク・・・。
婚約者の父親の政治家の応接間の和室の方が
よっぽどスマートにスッキリ見えました。

全体にやはり重厚にという製作者の意図が強すぎて、
チョット確かに要らないカットあり、台詞回しも大仰で、
今の監督ならこういう風には撮らないだろうなと思えるところが多かったです。

清張の作品は、あまり湿っぽくなく、むしろそっけないくらいの書き方をしているので、
何度かドラマ化されても、その度に入れ込みすぎるのでしょうか。

個人的には加藤健一さんが、ジープで案内する地元の巡査さん役で
出ていたのを発見出来て嬉しかったです。

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Bird