劇場公開日 2005年6月18日

「あまりにも哀しい」砂の器 どらごんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0あまりにも哀しい

2017年1月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

サスペンスにありがちな、身元不明の殺人事件から、捜査の過程で集められた情報がパズルのようにハマっていき、予想もしなかった結末へと導かれていく。とても見応えある作品でした。そして偏見や差別は、それを受けた人たちにどれほどの心と体に傷を負わせるのか。なぜ、人は、社会はそれを理解し、手を差し伸べる事が出来ないのか。哀しくて仕方ない作品だ。父と息子の、二人にしか分かり得ない絆と、それぞれが背負ってしまった宿命を呪う事なく全うしていく美しさに涙が出ました。

どらごん