「日本人の琴線に触れる映画」砂の器 Masayaさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人の琴線に触れる映画
久し振りに観て、また涙が溢れ止まりませんでした。
前半は殺人事件の犯人を探す二人の刑事の姿を丁寧に描き、ミステリーとしての面白さと緊張感に溢れ、後半は捜査本部からコンサートホールへ、そこで演奏される曲がBGMとなって回想シーンへと導入され、各シーンが交錯しながら事件の真相が明らかになっていく。まるで交響曲の様な見事な構成です。
野村芳太郎監督は他に何本かの清張原作ミステリーを映画化していますが、ミステリーの枠を越えて美しい日本の風景をバックに、人と人との宿命の絆を情感豊かに描き切った本作はやはり最高傑作と言えるでしょう。
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