「その時代に生きるいきる誰もが迷い人」洲崎パラダイス 赤信号 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
その時代に生きるいきる誰もが迷い人
時は戦後の混乱から立ち直りつつある日本。映画は東京の下町にある売春地帯の門を境に、今日の寝屋、明日の行き場を求め、一生懸命に生きている人々の姿を映す。
飲み屋の女主人役の轟夕起子が良い。
彼女は赤線地帯の入り口に小さな店を構え、女と逃げた夫を密かに待っている。そこへ行き場の無い若い男女が転がり込む。職も無く自暴自棄になる男。女は以前働いていた赤線地帯の門を再び潜ろうとしていた。
若い男と女の思い
夫を待つ女の思い
突風の様に流れる
時代に迷う人々
洲崎パラダイス
その門は結界か
向こうは天国か
潜れば幸せか
それとも…
この映画に登場している場所で、東京に残っているのは勝鬨橋くらいなものか。秋葉原のラジオ街含め、70年前の下町の風景は必見。
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