新仁義なき戦い 組長最後の日のレビュー・感想・評価
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深作監督最後の仁義なき戦い
関西の暴力団が九州進出を図り、一人の親分を殺す。
他の組は和解を求めるが、殺された組の若頭(菅原文太)は納得せず、関西の大親分の命を狙う。
音楽は「仁義なき戦い」に戻ったが、カーアクションでは何ともし難い。
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素晴らしかった
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文太がヒットマンとなって敵の組長を狙う様子がこってりと描かれていて最高。組長の黒塗り高級車の車列を2台のトラックで挟み撃ちする場面もすごい。土建屋とヤクザの境目があまりない。
最後の閃光、鮮やかに…
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「新 仁義なき戦い」シリーズ第3作。
Blu-rayで2回目の鑑賞。
関西と北九州の暴力団同士が結んだ、紳士協定という“政治”に翻弄される菅原文太…シリーズが拭い去ったはずの“仁義”を貫こうとする男の姿が燻し銀でした。
しかし、その姿はやはり狂犬のような荒々しさ。組長の仇を取らぬ間に上の勝手でうやむやにされては、さすがに黙っていられないですよねぇ…。堪忍袋の緒が切れて、坂本組長(小沢栄太郎)の首を求めてダイナミックなアクションが展開されました。
本作を持って菅原文太主演のシリーズは終焉を迎えました。と同時にそれは、「東映実録路線」の終わりに等しいものでした。そもそも、前作「組長の首」からして実録ではありませんでしたが…。
翌年に公開された「北陸代理戦争」は元々シリーズ第4作として企画されていましたが、菅原文太が「同じような話ばっかりしとうないわい」と主演を断ったそうな…(実際はどう言ったかは知りません(笑)) 。
ラストの展開もそれを象徴するような幕引き。終わる予定では無かったので偶然だったのでしょうが、最後の鮮やかな閃光を見たようで感慨深いものがありました。
締まりました。
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