仁義なき戦い 頂上作戦のレビュー・感想・評価
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ラストの真冬の刑務所の廊下で凍えながら自分たちの時代が終わったと別れるシーンは印象的
新文芸坐さんにて『十一人の賊軍』公開記念として『仁義なき戦い』全5部一挙上映。
夜9時から翌6時半までの一挙オールナイト上映もありましたが、知命を迎えて徹夜する体力もなく朝10時から夜8時まで劇場に籠城いたしました。
『仁義なき戦い 頂上作戦』(1974)
第4部、実質的な最終作。
小池朝雄氏、松方弘樹氏が別役で再登場。松方氏は3度目。
第2部で強烈なインパクトを残した大友勝利が出所、千葉真一氏に替わって宍戸錠氏が演じてますが、宍戸氏も千葉氏に負けず劣らずの熱演。
神戸から九州まで巻き込んだ組織群像劇と警察組織のヤクザ組織の解体(頂上作戦)のストーリーが壮大でダイナミックでしたね。
ラストの真冬の刑務所の廊下で菅原文太氏と小林旭氏が凍えながら自分たちの時代が終わったと別れるシーンは切なくて印象的でしたね。
昭和
主要人物殆んど死んじゃったよな
当時の東映の俳優男臭くて、今こんな顔の俳優いないもんな
文太や旭、辰兄い、松方みんな格好いいんだけど、悪役の金子信雄や打本役の加藤武が上手い
一瞬出てくる夏八木勲も最高
【”もう、わしらの時代は終わりじゃ・・”何ら実りなき抗争の終焉を描いた作品。但し、暴力の種は決して尽きた訳ではない・・。】
ー 舞台は、昭和38年。東京オリンピック開催が決まり、高度経済成長が続く中、市民及びメディアの、暴力団に対する糾弾の声は日増しに増していた・・。ー
◆感想
・第一作の、ある意味、広能(菅原文太)達、暴力と策謀に生きる人々をヒロイックに描いていたトーンは後退し、反社会的存在の彼らの姿を、シビアな視点で描いた作品である。
・仁義ありき暴力の虚しさ、暴力団組織の一番の被害者は、一般市民及び組織の末端の所属する者達である、という前作からのトーンを、色濃く映し出した作品。
<刑務所に収監された広能と、広能組と対立していた山守組若頭の武田(小林旭)が、粉雪が舞う外界の景色の中、お互いの刑期を語るシーン。
山守組組長(金子信雄)が、自分達より短い刑期と言う事を語り合い、雪が入り込む中、雪駄で、お互いを慰労する姿。
今作で、終了予定だった今シリーズは、更に最終章に移っていくのである。>
これで終わらなかった
暴力団の抗争が民間人にも及び、新聞に徹底的に叩かれ、県警が一斉検挙に乗り出す。
終盤の広能(菅原文太)と武田(小林旭)の話で終わりかと思った、が・・・。
菅原文太のかっこよさ
以外にはあまり見るところがない。一作目のパワーは無く、行き当たりばったりのガチャガチャ撮影と考えの足りない脚本で深作監督の名折れのような作品。同じ年にゴッドファーザー2が公開されているが、あらゆる点で両作品には差がある。この開きこそが洋画と邦画の実力の差として今でも変わらない。
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