「【”もう、わしらの時代は終わりじゃ・・”何ら実りなき抗争の終焉を描いた作品。但し、暴力の種は決して尽きた訳ではない・・。】」仁義なき戦い 頂上作戦 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”もう、わしらの時代は終わりじゃ・・”何ら実りなき抗争の終焉を描いた作品。但し、暴力の種は決して尽きた訳ではない・・。】
ー 舞台は、昭和38年。東京オリンピック開催が決まり、高度経済成長が続く中、市民及びメディアの、暴力団に対する糾弾の声は日増しに増していた・・。ー
◆感想
・第一作の、ある意味、広能(菅原文太)達、暴力と策謀に生きる人々をヒロイックに描いていたトーンは後退し、反社会的存在の彼らの姿を、シビアな視点で描いた作品である。
・仁義ありき暴力の虚しさ、暴力団組織の一番の被害者は、一般市民及び組織の末端の所属する者達である、という前作からのトーンを、色濃く映し出した作品。
<刑務所に収監された広能と、広能組と対立していた山守組若頭の武田(小林旭)が、粉雪が舞う外界の景色の中、お互いの刑期を語るシーン。
山守組組長(金子信雄)が、自分達より短い刑期と言う事を語り合い、雪が入り込む中、雪駄で、お互いを慰労する姿。
今作で、終了予定だった今シリーズは、更に最終章に移っていくのである。>
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