「ところどころはよくできてるんだが・・・」新幹線大爆破(1975) サカキさんの映画レビュー(感想・評価)
ところどころはよくできてるんだが・・・
当時はこれでもサスペンススペクタル超大作だったんだろうけれど。
やはり作り物とわかってしまう新幹線。いや、当時の特撮技術なんてこんなもんだと言ってしまえばそれまでなんだが、客席を買い入れてセットを作るなら、いっそガワも作ればよかったのではないかと。
出演者の演技については、当たり前だが、かなりレベルは高く、文句をつける人は少ないと思う。高倉健氏、宇津井健氏のような重厚な芝居のできる役者はもういないのだと、悲しくなったこと以外は素晴らしいと思った。
ただ、本がねぇ。このころ、まともな脚本家はいなかったのだろうか。監督と脚本家の2名体制で脚本を書いているようだが、多分、監督が書かないほうがいい作品だったのだと思う。
映画の内容と直接関係ないが、トレーラーで全く関係のない扮装で出ている千葉真一氏など、製作のごたごたが感じられ、このことが、評価を下げている原因なのではないかと思った。
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