「しばらくこの映画は観られないなと思いました…」新幹線大爆破(1975) tabotyokoさんの映画レビュー(感想・評価)
しばらくこの映画は観られないなと思いました…
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映画のラストもラスト
自分が乗るはずだった飛行機に向かってフラフラと近寄るずぶ濡れの沖田の横から強烈な光を浴びせる警察陣
逃げたら撃つ
はっきり宣言されたにも関わらず、沖田は飛行機に向かって駆け出して……
高倉健さんは180cmも身長がある方なんですね
そんな高身長の人が銃弾を浴びて、木の葉が舞うようにハラリと地面に倒れ伏しそうになるシーンが、あまりにも重さを感じられなくて、、それが無性に切ないし悲しかった
私は、本当に恥ずかしいですが歴史がなかなかなので調べましたが、70年代の日本は、高度成長期?時代に入っていて、その流れに取り残されたり、流れに乗れなくてこぼれ落ちてしまった人たちもいて
そういう人の悲哀を描いたのがこの映画だと知りました
観終わった後、ひたすら嫌な気持ちになってしまい、しばらくこの映画は観られないなと思いました…
また、父ちゃんを守ろうと「あれは父ちゃんじゃないよ!」と言う沖田の息子のいじらしさと、息子のお腹に顔を押し付けて咽び泣くお母さんの姿がまた悲しかった。あなたから父ちゃんを取っちゃてごめんね,って言ってるみたいに聞こえてウルウルした
(同じセリフ同じとし格好の男の子なのに、映画によってこうも聞こえ方が違ってくるんだなあ…ねえ、映画・鬼畜の父ちゃんよ…)
(高倉健さんと丹波哲郎さんが共演されてるだけでテンションMAXになりましたが、映画のラストの方は、突然雨に降られてずぶ濡れになってしまった猫のような気分です…長々と失礼しました………)
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