劇場公開日 1975年7月5日

「メインアイデアは秀逸だが、周辺ストーリーはやや雑。国鉄の協力があれば。。。」新幹線大爆破 Naoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0メインアイデアは秀逸だが、周辺ストーリーはやや雑。国鉄の協力があれば。。。

2021年4月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

NHKBS録画で観賞。某有名ハリウッド映画の先鞭を切ったメインアイデアは秀逸。骨格のストーリーも、特に宇津井健と千葉真一の緊迫感溢れるやり取りは見事。当時の邦画としてはかなり頑張ったと思う。
しかし、
(1)警察の動きはリアリティがなく、乱暴。
(2)犯人の動きも、やや乱暴。
(3)国鉄の協力を得られず、ミニチュアを使った撮影は、頑張ってはいるが、題名に拘って喧嘩せずに、協力してもらったら、なお、リアルの迫力があったろうに。
(4)途中で火事が起こるが、辻褄合わせとしてはあんまりだろう。

黒澤の超名作「天国と地獄」と比較するのはかわいそうだが、あの迫力とリアリティにはかなり及ばない。

あと、やはり上映時間が長すぎて、サスペンスが途中で中だるんでしまうのが惜しい。
犯人側の情緒的なシーンをカットした海外版の評価が高かったのはよくわかる。

岡田社長が題名に拘って、余計なところにお金をかけなかったら、もう少しリアリティがでたかも、惜しい。

naochan926