次郎長血笑記 富士見峠の対決 殴り込み荒神山
劇場公開日:1960年8月13日
解説
次郎長血笑記シリーズの第三、第四話。「蛇神魔殿」のコンビ村松道平の脚本を、工藤栄一が監督した。撮影は「まぼろし大名」の鷲尾元也。
1960年製作/日本
配給:第二東映
劇場公開日:1960年8月13日
ストーリー
◇富士見峠の対決 兄弟分新屋虎五郎の仇山梨の周太郎をかくまって横車をおす猿屋の勘助に激怒した次郎長は、長楽寺に乗り込み周太郎共々手向かう勘助を斬った。寺津の間之助宅に向う次郎長一行は長楽寺の件で代官所の手が廻ったことを知らせた仙右衛門らを供に連れた女房お蝶と出会った。次郎長は追手の目をくらますため、大政らを寺津にやり、次郎長、お蝶、石松、三五郎、大五郎の一行は別の道を取った。途中お蝶が病に倒れたため兄弟分の巾下の長兵衛宅にワラジを脱いだ。長兵衛夫婦は貧乏にもかかわらず次郎長一行のために苦しい金策をして温かくもてなしてくれた。かねてから長兵衛の縄張りを狙っていた保下田の久六は、次郎長のことを奉行所に密告した。しかし体を張った長兵衛夫婦のお蔭で、次郎長一行は逃れることが出来たが、無理な道中がたたってお蝶は途中で病死した。寺津へ逃れた次郎長は、久六が奉行所と組んで長兵衛夫婦をなぶり殺しにしたのを知った。次郎長は二十八人衆を引き連れ、お蝶長兵衛夫婦の位牌を先頭に久六が待っている富士見峠に乗り込んで行った。◇殴り込み荒神山 代参の帰途、都鳥の吉兵衛兄弟に闇討ちにされた石松の仇を討った次郎長は、はとぼりをさますために子分を吉良の仁吉に預けた。ちょうどそこへ仁吉の兄弟分神戸の長吉が訪ねて来た。刑期を終えて出て来た長吉は、留守の間に親の縄張りを安濃徳が握り返してくれないため仁吉の助力を頼んだ。仁吉の恋女房お菊は安濃徳の妹である。しかし仁吉は男の道に生きるべく離縁状をお菊に渡した。お菊は事情を知り仁吉の男を立てさせるために自害した。安濃徳と話合いがつかず仁吉は荒神山で雌雄を決する覚悟を決めた。次郎長は二十八人衆を仁吉とともに荒神山へ発たせるが、黒駒の勝蔵、黒竜屋の加勢を知って寺津一家とともに荒神山に駈けつけた。仁吉は安濃徳を斬るが隠し鉄砲に倒れた。次郎長も勝蔵、黒竜屋を斬った。元治元年、次郎長は宿敵伊勢の丹波屋伝兵衛と対決するが、伝兵衛はその威にうたれて夜逃げした。次郎長は名実ともに海道一の親分となった。
スタッフ・キャスト
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清水の次郎長黒川弥太郎
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お蝶千原しのぶ
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大政楠本健二
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小政南郷京之助
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森の石松品川隆二
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増川の仙右衛門和崎隆太郎
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法印の大五郎尾形伸之介
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追分の三五郎伏見扇太郎
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大野の鶴吉若杉恵之介
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桶屋の鬼吉中村竜三郎
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巾下の長兵衛近衛十四郎
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おせん雪代敬子
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おみよ花園ひろみ
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おすみ塩沢あき子
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おまち光美知子
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おつる富士薫
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おさき水木淳子
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保下田久六坂東好太郎
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万七本郷秀雄
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知立の熊蔵小林重四郎
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兼六津村礼司
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田崎十郎太戸上城太郎
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堀内佐治馬五味勝之介
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青山銀蔵木南兵介
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猿屋の勘助堀正夫
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山梨の周太郎近江雄二郎
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陣内の五助仁礼功太郎
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寺津の間之助徳大寺伸
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三州屋藤兵衛中村幸吉
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おふじ富永佳代子
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新屋の虎五郎村居京之輔
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権太西家正晃
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三次森島欣作
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竹三下川護
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丁松倉丘伸太朗
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名古屋町奉行浪花五郎
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新村敬介小田部通麿
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吉良の仁吉若山富三郎
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豚松香山武彦
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小松村の七五郎加賀邦男
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神戸の長吉坂東吉弥
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お菊青山京子
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お民藤田佳子
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およし松風利栄子
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安濃徳阿部九洲男
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都鳥の吉兵衛大邦一公
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常吉長田健
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梅吉国一太郎
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為五郎天草四郎
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角井門之助植村謙二郎
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黒駒の勝蔵香川良介
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黒竜屋亀吉関根永二郎
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勘吉毛利清二
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為吉南方英二
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源末広恵二郎
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熊三鈴木金哉
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三次泉好太郎
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伝八土橋勇
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おもん藤代佳子
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おかよ中条宏美