「さらば濱マイク」罠 THE TRAP シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
さらば濱マイク
個人的にハマりに濱った濱マイクシリーズの最終篇は、前二作とは打って変わって、ガチのサイコサスペンスで作風も暗く不条理なドラマなんで面食らいます。好き嫌いのはっきりするところだけど、林海象監督は毎回趣向を変えているので、まあこれもありですね。同じ役者さんが前回とは違う役柄をヌケヌケとやっているのも、監督のカラーなのかな。犯人の分裂キャラもさることながら、ミッキーがマイクのダークサイドみたいで、実は存在しない人物のようにも解釈できます。ドラマ的に辻褄が合わない所も、意外な幕切れもあえて余白として残してあるような感じです。役者では、マイクとミッキー役の永瀬正敏や山口智子のダークな一面が見られたのが収穫です。仮面の男の声はどっかで聞いた声だと思ったら、さりげなく小日向文世でびっくり。
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