罠 THE TRAPのレビュー・感想・評価
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マイクとミッキー
前二作とは毛色の違うサイコスリラー、サスペンスの様相で犯人側を中心に演じる山口智子と永○正○だから興味深く飽きは来ない、杉本哲太は前作とは違う役で微妙にマイクとのバディ感が、神野の悪事は不問にされながら今回神父を演じた佐野史郎の末路、林海象が描きたかった本作でのジャンルが『私立探偵 濱マイク』シリーズに巧くハマっているかは若干の疑問がありながら!?
三部作を通してゲスな最低で救いようの無い悪徳刑事をブレずに演じた麿赤兒のキャラが相まって憎めない愛嬌を、一人二役の永瀬正敏が陰と陽をどちらでも巧みに演じる役者冥利に、一度は黄金町の横浜日劇に行きたかった、そしてジャック&ベティで本シリーズを見逃した後悔が残る。。。
拝啓・百合子様‼️
私立探偵・濱マイクのシリーズ第3弾‼️いわゆる "無国籍風アクション" だった前2作とはうって変わり、今回はサイコパス・スリラー‼️前2作のような作風を期待すると戸惑うが、今作は今作で面白くできると思う‼️とりわけ濱マイクのスピンオフ、番外編と呼んだ方がしっくりくるのかも‼️あげくに犯罪現場からマイクの指紋が出たため、濡れ衣を着せられる "巻き込まれ方サスペンス" としての楽しさもある‼️サイコパス姉弟の姉を演じた山口智子さんはどうでもいいんですが、マイクの口が聞けない恋人・百合子に扮する夏川結衣さんがチョー魅力的‼️この殺伐としたサイコパス・スリラーにおいて清涼飲料水のような存在‼️山田洋次監督作「息子」の和久井映見さんもそうですが、永瀬正敏さんには口が聞けない恋人がよく似合う‼️ただサイコパスの弟を永瀬正敏さんが一人二役で演じていたり、前2作に出演していた佐野史郎さんや杉本哲太さんが全くの別キャラで出てたりしてるので、その辺がたまーに訳分からなくなる‼️
さらば濱マイク
個人的にハマりに濱った濱マイクシリーズの最終篇は、前二作とは打って変わって、ガチのサイコサスペンスで作風も暗く不条理なドラマなんで面食らいます。好き嫌いのはっきりするところだけど、林海象監督は毎回趣向を変えているので、まあこれもありですね。同じ役者さんが前回とは違う役柄をヌケヌケとやっているのも、監督のカラーなのかな。犯人の分裂キャラもさることながら、ミッキーがマイクのダークサイドみたいで、実は存在しない人物のようにも解釈できます。ドラマ的に辻褄が合わない所も、意外な幕切れもあえて余白として残してあるような感じです。役者では、マイクとミッキー役の永瀬正敏や山口智子のダークな一面が見られたのが収穫です。仮面の男の声はどっかで聞いた声だと思ったら、さりげなく小日向文世でびっくり。
探偵、鏡写しの狂気と対峙す?
"私立探偵 濱マイク(映画)" 三部作第3部。
30周年記念上映で鑑賞(4Kデジタルリマスター版)。
作品ごとにカラーを変えて来た(1作目なんてそもそもモノクロ)このシリーズですが、本作は前2作とは趣きを全く異にするスリリングなサイコ・ミステリーで驚きました。
マイクの恋人に忍び寄る連続殺人鬼の魔の手。敵の罠に落ちてしまったマイク。情報屋星野くんの男気。「いったいどうなるんだ!」な展開の連続でハラハラさせられました。
結構謎な展開もあり、迷路に入り込んだ感覚に。結局ミッキーはどこへ消えてしまったのか。永瀬正敏の二役と云うことはマイクと鏡写しの存在と考えられるが…うーむ。
[余談]
杉本哲太演じる若手刑事、最高でした。
難しい…考察系…サイコスリラー
30周年記念4Kデジタルリマスター上映にて観賞。
濱マイクの映画3作目ですが、今回はサイコスリラー路線。
オープニングがホラーっぽいスリラーっぽいミステリアスな感じで、テンション上がって期待大。
不可思議な惑わされるような脚本に理解半ば混乱しながら観てたけど、
エンドロールが終わっても完全には謎が解けず…
解せぬ…と、モヤモヤしたまま消化不良で席を立ち、モヤモヤと考察しながら帰路に。
ポスターがヒッチコックっぽいけど、あの映画の影響あるよな…
佐野史郎さん、杉本哲太さん、が前作とは違う役で出てて混乱したんだけど、それも意味あるのかな?
モヤモヤするんで、もう1回リベンジ観賞しまーす✋
映画はストーリーなんてどうでもいい
と思わせてくれる映画でした。
結論から言うと、まったくわけがわからんまま終わってしまった映画でしたが、そんなことどうでもよくなりました。
おもしろかった!
とはいえ、やはり1作目が一番好きです。
やっと、三部作ラストが見れた~。
ずっと気になっていた濱マイク最後の映画、色々難点は有っても濱マイク映画の雰囲気は充分、主演者も贅沢でびっくりです物語はミステリーとして良く出来ているんだけど消化不足感が残念しかし、出演者の演技は目を見張る思い最近のイケメン揃いのお気軽邦画は見習ってほしい。
妹さんも大学に入学できてホッとしました。
そして、マイクも心優しい彼女ができよかった。
それにしても、
馬淵春子さんに、山口智子さん、上手でした。
発声に口跡が違うね。
台本の読みこなしが違うのだろう。
ストーリーは、
この三部作で最高に力の入った出来で、
テーマはやっぱりこの兄妹と同じマザコンです。
(^ω^)
「私立探偵濱マイク」シリーズ3部作の完結編。
横浜黄金町で女性ばかりを狙った猟奇殺人事件が連続して発生した。
遊園地の観覧車の中、動物園のベンチ、遊覧船の中と、さまざまな場所で殺害された被害者に共通するのは、
死化粧を施され、まるで着せ替え人形のように花柄のワンピースを着せられていたことだった。
まったく手かがりがない、この連続殺人事件の真相を追う濱マイクは、
事件に隠された異常な迷宮に次第に誘い込まれていく。
マイクの相棒・星野役の南原清隆をはじめ、宍戸錠、佐野史郎、杉本哲太、梶原善らレギュラー陣のほか、夏川結衣、山口智子、黒沢あすか、杉本彩、喜多嶋舞らが顔をそろえる。
2023年に濱マイク30周年記念企画として4Kリマスター版上映。
不思議だらけ
前作でやくざボスの右腕が刑事になって、探偵になってしまった不思議!
前作でやくざ議員だった人が神父に!
シリーズ最初に写真で出ていた安田成美は何処へ?
ミッキーとマイクの瓜二つに誰も触れない不思議!
ミッキーは結局どうしたのだろう…
鈴蘭
若い頃の女優さん達が大挙して出演しているのも驚きであり、前回の俳優が違った役柄で出演するのも興味深い
ハードボイルドがどんどんサイコスリラーしていく演出も一筋縄では行かない寄る辺無さ 主役と敵役の二役を演じる奇妙さ 奇天烈な映像と劇判 どこに連れて行かれるような居心地の悪さ等々、てんこ盛りのお節料理のような内容である
ネットには色々と考察があるので参考にして頂くとして、やはり山口智子の怪演が光っていたように感じた トレンディドラマの演技がほぼの自分の観賞歴からすれば、これだけのオドロオドロしい演出をしっかり演じきった頑張りに拍手を送りたい
やたらと注射器がでてくる怖さや、メンタルヘルスを盛り込むストーリーテリング(今では間違っている見解だが)、その延長としてのサイキック的要素も入れての虚実皮膜さは古びれることなく、現在でも充分通用する強固さを保っている ラストの恋人が何故だか白痴の弟と逃げてしまう筋書きの奇妙さも、その唐突なストーリーの舵取りのおぼつかなさに、ついていけなくなるのは想像力の欠如であり、何だかよく分らんがでもそれも認めるという大らかさも今作品には重要な観賞要素であることは間違いない
自分が一番映画から遠離っていた時代の作品として、感慨深い作品であった
三作目というよりスピンオフ
シリーズではなく単体映画として観てOKという人もいるけれど。
そもそも映画版濱マイクシリーズの枠組みは、横浜の闇で渦巻く暴力組織の抗争に様々な因縁があって巻き込まれた私立探偵濱マイクが、金も力もないけれど、仲間の力を借りて精一杯闘う、ってところにあったはず。
ところが本作では、一作目、二作目で暴力組織のトップを演じた佐野史郎と杉本哲太が全く違う役を演じている。すなわち前作を踏襲するつもりはありません、て宣言しているようなもの。麿赤児の暴力刑事は変わらず登場しているがややトーンダウンしているしね。
枠組みを外してまでやりたがったのはブライアン・デ・パルマ風のサイコミステリーということになるのだろうか。これも山口智子の奮闘でなんとか形にはなっているけれど肝心のマイクの「ダブル」がね。マイク・ハマーシリーズの原作者ミッキー・スピレインからとったミッキーって役名なんだろうけど、なんでマイクが自分の影なり鏡像と戦わなければならないのかの説得性がない。
撮影は全般に暗く観にくく、前作、前々作のような横浜の色々な場所が出てくるお楽しみもない。
まあこれはスピンオフドラマであり本編は前作までで終わっていると思うことにしました。
映画版濱マイク完結編
女性を狙った連続殺人が起きる横浜。私立探偵の濱マイクには恋人が出来るが、犯人の手はマイクの恋人に迫り…。
4Kリマスターで鑑賞。ゴリゴリのサイコスリラーとなった3作目には探偵仲間も大量に登場。有能すぎて時短にも寄与する探偵たちの仲間意識が熱い完結編でした。
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