劇場公開日 1999年12月4日

「無駄死にでは無いと…」地雷を踏んだらサヨウナラ 777さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0無駄死にでは無いと…

2025年1月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

報道カメラマン、一ノ瀬泰造氏の、実話に基づいたドキュメンタリータッチの映画
「ドキュメント的」であり、完全な真実ではない
映画として面白くする嘘の話が入っているのは、重々承知
2004年に起きた、イラクに入国した日本人が拘束された事件
彼等は、ジャーナリストやボランティアとしてイラク入りした…
しかし、彼等に対して日本側は「自己責任論」を展開し、マスコミが世論調査
して、国民の過半数が「国が指定した危険地帯に、入った本人達が悪い」と
完全に「自己責任論」として片付けてしまった
…この一件以降「触らぬ神に祟りなし」で、安全な日本を出て、遠く海を越え
危険な国に入るのはバカであり、更には「良い子ぶっている」という
バッシングまで受けた…
この頃より、報道番組にて「戦争」や「反戦・平和」のニュースを流すと
明らかに視聴率が落ちるため、夕方の報道番組は数字を稼げるグルメレジャー
情報や、芸能人のスキャンダルを放送する「本末転倒」を起こしてしまった…
現在、これを書いている2025年1月の今、世界で2つの大きな戦争が
起きている…
「第3次世界大戦」が、いよいよ現実味を帯びてきている…
世界戦争になれば、確実に「世界核戦争」になる…
「日本被団協」がノーベル平和賞を受賞したが、なぜか受けた日本国内で
「世界から核兵器を無くせ」という主だった動きは見られない。
実際に「第3次世界大戦」が起き「世界核戦争」と体験しないと、その恐怖や
愚かさを理解できない国民ならば、あまりに悲劇だ…
一ノ瀬泰造氏は、無駄死にではなかったと信じたい…
そして、現在でも戦火の中を、くぐりぬけて戦争報道をするジャーナリストに
哀悼の意を込めて…

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