昭和残侠伝 人斬り唐獅子のレビュー・感想・評価
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草鞋を脱いじゃいけないよ
主人公(高倉健)は出所して浅草に戻ってくる。
義兄弟(池部良)が代貸しをしている悪い組で草鞋を脱いでしまう。
まだマシな組といざこざが続き、主人公は一宿一飯の義理でまだマシな組の組長を襲う。
同じような話だが、見てしまうのは役者のおかげかな。
秀さん
2024年4月18日
映画 #昭和残侠伝 人斬り唐獅子 (1969年)鑑賞
二大勢力が縄張りを巡って対立する浅草
義兄弟の風間重吉が代貸を務める一家に草鞋を脱いだ花田秀次郎は敵の親分を斬ったことから話は2転3転
#池部良 の親分はだいたい悪い奴が多いので、破門になって、健さんと元親分をうちに行く
重荷
王道パターンに若干飽きてきてる。
ディテールは違うものの展開が変わらないのだが…古き良き慣習なのかもしれない。
今回は片岡千恵蔵さんが出てる。
耳にずっしり響く重低音。さすがの貫禄だった。
今回の話はちょいとややこしく…対立する全ての組に健さんは関わってる。のだが、実にスムーズに話はまとまっていく。
恐るべし構成力。
ところがよくよく考えると、健さんよりも池部さんのドラマの方が数段濃厚だ。
影の主役と言ってもいいくらいに。
とにもかくにも「渡世の仁義」ってのは理解し難く…今回も色々とそのしがらみが大変なわけだけども、最早異次元のようだ。
今まで異次元とまで思えた事は無かったんだけど、ややこしい設定を収束させる為には使った力技がそう思わせるのかもしれない。
殴りこみを前にヒロインと決別する健さんに、何故だか涙がこみ上げる。
その道中、例の如く池部さんがいるのだが、これまたグッとくる台詞が…。
そして何より印象に残ったのが千恵蔵御大。
不意打ちに来た東雲組が開けた襖の向こうには、またたび姿で腕組みする御大が。
グッと目を開け立ち上がる姿にとてつもない凄味がある。結構な秒数使って立ち上がるんだけど、目が離せん。
当時のカメラマンは鳥肌が立ってたんではなかろうか。
相変わらず高倉x池部は最高にいなせなのである。
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