「ドラえもん」ジュブナイル kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラえもん
和製英語としての“ジュブナイル”という言葉もかなり定着した感がある。もとは少年期の意味で、10代後半から20代前半までのヤングアダルト作品にも使われるようだ。映画評でよく見かけるのはSFやミステリというジャンルでの成長物語としてだろうか・・・
謎のロボット。出会ったときに「裕介に会った」という言葉を発したテトラ。純粋な子ども達にはそんな謎なんてどうでもいい。親たちに見つからないようにして、ペットのように可愛がる4人。そんな折、太平洋上に謎のピラミッド型の巨大物体が出現。やがてそれは地球の海をすべて飲み干して帰ろうとする悪い宇宙人の仕業だと判明。宇宙人はまず、地球の言葉を覚えるために岬(鈴木)の姉・範子(酒井)に変身してテレビの前で立ち尽くす・・・。
テトラはこっそり逃げ出し、TVゲームのキャラとして作った戦闘ロボットを独自で作りだす。そして宇宙人との闘い・・・
神崎(香取)の研究がタイムマシンであったことも最後に活かされ、テトラを現代に送ったのがロボット工学を学んだ大人の裕介(吉岡秀隆)だったりするのもよくあるタイムトラベラー。乳酸菌が苦手だというのはあまり活かされてなかったのが残念なところ。
山下達郎の「アトムの子」もなかなかいい感じで使われてるし、『スタンド・バイ・ミー』の線路を歩くシーン、『プレデター』のような宇宙人の造形、その他色んな映画へのオマージュが感じられる。未来から来たロボットというのは『ドラえもん』か『ターミネーター』なのか、エンドロール最後に「For Fujiko・F・Fujio」と書かれているので、『ドラえもん』なんだろうけど・・・
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