「ミステリードーム」首都消失 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリードーム
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危機になると政界のフィクサーが出てきたり国際情勢を書き添えるのは小松左京さんらしい。
ベルリンの壁崩壊前だから米ソ冷戦末期、今なら虎視眈々は中国軍だろう。
厚木の電気メーカーと言えばSONYだと誰もがわかる、当時は日本を代表する大企業だったから分からんでもないが国難に立ち向かうのだからもう少しオールジャパンのスケール感が欲しかった。謎のミステリードームも訳が分からんまま、スモークの中でブルーライトが光るだけで安手のホラー映画のよう。ドームの周りではクリスチャンのシスターやら日蓮宗の団扇太鼓を持った連中が祈りを捧げる、クライマックスは磁力砲での決死の突撃や台風襲来という神風の功もあり消滅、なんとも日本らしい。人間ドラマも出来の悪い昼メロ並み、ワザといエピソードや演出は観ている方が恥ずかしくなる。俳優、製作陣の懸命さは分かるのだがこの空回り感は何なのだろう、時代なのかセンスの問題なのだろうか・・。
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