12人の優しい日本人のレビュー・感想・評価
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12人の怒れる男は傑作だ
WOWOWオンデマンドで視聴
何度もリクエストしたけど放送に至らず
諦めてDVDを購入した
「12人の怒れる男」
これがあってこそのこの作品だ
是非とも、白黒のこの映画を共に見て
頂きたい
いや、出来る事なら、先に見て頂きたい
三谷幸喜ならではのシュールさと
ウィットに富んだ脚本は、本当に面白い
ルメット監督の怒れる男のコメディよのようで
伏線を辿りながらも、二転三転させる事で
違う作品に仕上げている感がある
登場人物の心情も、トレースしつつ
優しい日本人:優柔不断な日本人を
大げさなリアルさを持って作り上げている
私史上最高傑作である
12人の怒れる男と比較すると
「違うやろー」と思ってしまうが
裁判の流れの中で、有罪にしたい検事と
無罪にしたい弁護士が、陪審員の心情を
操ろうとする中で、如何に正しい選択をし
真実を見極めるべきかという点では
ブレていない啓発的作品だと思う
トヨエツいいねー
役者かよ(笑)
ジンジャエールって、マジかよー
流石やなー
て言うのが、何よりの感想である
凄く良かった!!舞台劇を三谷幸喜が映画化。
なぜ12人の陪審員は、優しいのか?
前から観たいと思っていました。
1991年作品。
もともとは三谷幸喜の原作の舞台作品で、三谷と東京サンシャインボーイズの脚本で
中原俊監督が映画化しました。
アメリカ映画「12人の怒れる男」をモチーフにした映画です。
が、内容はコメディタッチで会話が楽しく、そして最後には12人全員が
真面目で優しい日本人・・・そう確認して安堵する気持ちいい映画です。
三谷幸喜脚本らしい小ネタ満載。
サプライズも散りばめられています。
ラストの守衛さんに陪審員の番号札を返すところまで、小さいネタバラシが
ありますよ(笑)
でも、ディスカッションの間に意外な事実が判明するのです。
別れた夫の復縁話に切れた若いシングルマザーが、元夫をダンプカーの前に突き飛ばして、元夫は死亡した・・・
これが、殺人なのか?正当防衛なのか?
つまり殺人なら有罪、正当防衛なら無罪の評決が出るのです。
意外な展開をします。
①ダンプカーの運転手は居眠りをしていて、クラクションを鳴らさなかった。
②おばちゃんの目撃証言・・・ブレーキ音の後に目撃しており、実際には事故後である。
③従って突き飛ばした行為を、おばちゃんは見ていない。
④被告に殺意はなかった・・・直前に取ったピザの出前の大きさ・・・5歳の子供ひとりでは
食べ切れない・・・母と子供の2人で食べるつもりだった。
それ故に、手繰り出される結論→《被害者は自殺をした》
強引と言えば強引な結論なのですが、若いシングルマザーを刑務所に入れることなく、子供が母親を失うこともない。
実に優しい結論なのですね。
今、資料を読んでいたら、
2020年5月7日。
YouTubeライブとして無料配信されたそうなんです。
メンバーも全て新しく、吉田羊そして三谷幸喜さんまで出演して、25000視聴を記録した
・・・なんですって。
古くても新しい映画ですね。観て良かったです。
(因みに若い豊川悦司が後半をさらう美味しい役でした)
「『信念』って、人の話を聞かないことですか?」
責任を取りたがらない人々。
大笑いさせていただきましたが、これが自分の裁判だったら笑えないよぉ。
冒頭、無罪に手を挙げていながら「本当はやっていると思うけどね」って(笑)。
「いいのかそれで?」と突っ込みたくなるが、人の人生を決めるのは恐ろしい。引き金は弾きたくない。うん、皆”優しい日本人”。
オマージュを捧げられた作品はまだ観ていないけど、
こちらは一人ひとりの言動にあるある感満載で、笑っちゃうと同時にわが身を振り返りヒヤリ(^_~;。
いろんな日本人が出演します。
真実を行方を探るミステリを装いながら、映画の狙いは”優しい日本人”の方々の動き。
証拠を検証するディベートではなく、日本でのよくある会議の縮図。
感情論あり、意見の押し付けあり。でも意外な人物が一番肝心なポイントを見ていたというオチあり。
意見を言えるように支えあう場面も”優しい日本人”。
裁判としてみると穴がたくさんありすぎる。(そもそも、証拠が手元にない。裁判での証言はメモ魔の方がご自分のメモから、もしくはそれぞれの記憶から引っ張り出してきてくれるけれど。それに、陪審員11号の自称職業、他の方から突っ込まれないところが笑える)
けれど、後半の謎解き物のような展開や、各人物勢力のどんでん返し、くっついたり反目したり、そんな人間模様に笑わせられながらも、手に汗握る。
脚本の三谷氏の人間観察力に驚嘆するとともに、つくづく底意地が悪いなぁとも思う。
でも、この映画をおもしろいと思ってしまう私もなんだけれど。
芸達者達の饗宴。
トヨエツの仕草の綺麗さ。
あの人のあの…と日本が誇る役者達。見応えあります。
無罪に納得いかない
映画の評価に関係ないのですが。。
最後、被害者は自殺だったため被告は無罪ということになりましたが、納得いきません、、。
自殺だったなら、なぜ被告は最初から「元夫は自分からトラックに飛び込んだんです」と言わなかったんでしょうか?
映画自体はとても面白かったんですが、このところだけがどうしても納得行かなくて気持ち悪いです。
どなたか教えてください!
これぞ喜劇!見事なミスコミュニケーション!
すごく面白い
三谷幸喜さんの『オンリー・ミー』というエッセイを読んだらとても面白くて、舞台版のこの作品が何度か話題に上がっていて見たくなり、劇場公開時に見た切りで2回目。役者さんが皆、すごく味がありみんなこの後売れそう。特にトヨエツの刺々しく色気が刺さるようですごい。赤いズボンもすごい。
「DV夫が妻を助けようとしてトラックに自ら突っ込んだ」というオチでみんな納得して涙するというような展開に違いないと思って見ていたら、そうじゃなかった。みんな憶測に偏りすぎている感が強い。
陪審員裁判の裏側
犯罪者になってしまった人の人生を裁くということ。
犯罪者にされたかもしれず、そもそも冤罪かもしれないということもある。
犯罪それ自体を裁くには、それなりの見識が必要である。
かなり久しぶりの二回目だが、今回は、のめり込むように見てしまった。以前見た時よりもはるかに面白かった。室内劇の雰囲気は覚えていたが、筋や内容はまったく覚えていなかった。話の中に没頭できていなかったのだ。
その人を許すか許さないか。その行為を許すか許さないか。
裁く人にも裁けるだけの資格はあるのか。
裁かれる立場に立つ可能性はないのか。
見落とされていることはないのか。
あえて隠されている真実はないのか。
その罪はどのくらいの重さなのか。
いろいろ考えると多分、深みにはまってゆくが、本作は軽いコメディ仕立てなので、入りやすいと思う。
密室劇ではあるが、数回ほどドアの外に出たり、トイレに行く場面はある。
しかしほぼ室内である。
数時間に及ぶお互いに名前も職業も知らない人同士の議論。
台詞を全てちゃんと聞き取り、演技もしっかり見たつもりだ。
以下はわたしのメモ
計画殺人 死刑
傷害致死 執行判決付き有罪
正当防衛 無罪
1号 陪審員二回目。体育教師。多数決が好き。演:塩見三省
2号 結婚しているが別居中。被告を有罪にしたがっている男。演:相島一之
3号 上田耕一さん。多分、バーのマスターのような仕事。
4号 初老の男。直感は鋭い。二瓶鮫一
5 中村まりこ。手帳。メモ魔。
6 大河内浩 会社員で忙しい。
7 梶原善 若い!かなりユニークなキャラクター。最初、加害者を無罪にしようとしていたのは、被害者の男を憎んでいたから。被害者と面識はないが、嫉妬していた。
8 山下容莉枝 若い女性。わりとまじめ。
9 村松克巳。歯医者だが、銀行員と偽っている。議論好き。
10 林美智子 人のいいおばさん。鼻血をだす。
11 豊川悦司 弁護士と偽ったが、役者。頭がいい。
12 加藤善博 髭をはやした男。最後に被害者が自殺をしたという意見を述べる。(なんと加藤さん自身も自殺されていた)
守衛 久保晶
ピザの配達人 近藤芳正
ジンジャエールを買った時間は?
ジンジャーエール
コメディ
13人目の気分が味わえる
裁判員制度が始まる前に作られた映画なんてすごい…。
大したことない事件で、ぱっとしない同じ場面(会議室の一室)、で会話だけで進行する映画でおもしろいのがすごいと思いました!しかも、有名俳優はトヨエツのみ!!
亡くなった人は悪い人、被疑者はいい人そうな人。それを前提に事件の内容を聞いて、裁判員はみは同じ判決を出す。全員一致で決まりになり、裁判員同士で話し合うこともなく終了に不安を感じたひとりが話し合うために反対に意見を変えた事から話が展開していく…という内容です。
意見が出る度に新発見があり、無罪有罪がころころ変わるところがおもしろい。
矛盾する供述をみつけ推理して、あくまで仮定にしか過ぎない結論をみんなで考え真相を導いていくのがおもしろかったです。
悪い人だから死んで当然?その人に迷惑をかけられたんだから、例え殺人だとしても証拠がなければ無罪でいい?
裁判員の個人的理由も大きく判決に影響を与えていて、12人いれば社会的地位のある人やない人、他人を大切に考えれる人やどうでもいい人、各々の長所短所が複雑に絡み合って、真相にたどり着く人間模様が非常におもしろかったです。
13人目感覚で楽しめるので、私ならどうするかずっと考えていたので、あっという間でした!
深刻な内容ではないし、むしろコメディタッチなので気楽に観れるのでおすすめです。
ダヨ〜ンおじさん
本作は月です 太陽たる12人の怒れる男の燦然たる輝きによって光る作品だからです
1957年のシドニー・ルメット監督の「12人の怒れる男」
映画史の輝ける金字塔
それを観てからでないと本作の面白さや可笑しみを本当の意味で楽しめないと思います
もしまだでしたら万難を排して、まずそちらをご覧下さい
騙されと思って絶対にそちらから観て下さい
映画遺産そのものですから、それ自体映画好きならマストな作品です
本作は月です
太陽たる12人の怒れる男の燦然たる輝きによって光る作品だからです
シドニー・ルメット監督の「12人の怒れる男」を先に観ていることで
本作はそれどう見事に料理してあるのか
どれほどリスペクトされているのか
表面的な面白さだけではなく、本当の面白さがどこにあるのか
そこを楽しめると思います
本作は1991年の公開
この当時はまだ日本には裁判員裁判の制度はありませんでした
2009年になって、わが国にも陪審員というべき、裁判員制度が始まりました
もしかしたら既に裁判員をされた方もいるかも知れません
自分はまだ裁判員への召集を受けたことはありません
いつか呼び出しが来るかも知れません
その時は、自分も12の怒れる男の誰か、本作の登場人物の誰かになっているかも知れません
本作を見直して、しっかりと「話し合い」をしたいと思います
12人のキャラ立ては見事でした。
架空の日本。12人の陪審員が、障害致死事件の判決を議論する様子をコメディタッチで描く物語。
三谷幸喜原作、脚本の映画で、舞台作品を映画化した作品です。
登場する12人のキャラクターが各々個性的(逆説的に没個性的)で、その特性に合わせた言動がストーリーを転がしていきます。
他者依存、思考停止、仕事人間、デフォルト設定された登場人物が日本人を微妙に皮肉っていて、思わず笑ってしまいます。
「ジンジャーエール」等の無茶無理もありますが、舞台のような大袈裟な演技で中和され、それ程気になりません。
名作として最高評価をする程ではありませんが、一度は鑑賞して損はない佳作だと思います。
ロシア版よりおもしろい!
12人の怒れる男の邦画版。ロシア版は鑑賞済みで、アメリカ版はまだ鑑賞していない状態での鑑賞でした。やっぱり、日本語で展開するから僕にとっては分かりやすく、「今のどういうこと?」的なことがなくて見やすかったです。アメリカ版、ロシア版と違って、無罪からスタートするの日本人らしいなと。
無罪派の人たちの根拠の大多数が感情論というのは裁判、陪審員審議としては甚だ疑問に思いましたが、まあ、物語としては許容範囲かなぁと思いきりました。
議論が途切れなく進んでいくのが小気味良く、全員無罪から有罪の人数が徐々に増えていき、半々まで来たところで議論が行き詰まり、日本人らしい折衷案で妥協することで決着するかと思いきや、1人が無罪を譲らず、決着しない。ここから感情論でしかなかった無罪派の人たちの意見に論理的な根拠が出てきて、そして最後は、、 という形で思っていた以上に展開が二転三転する議論はなかなか惹き付けられて、入り込んで見ていました。個人的には、ロシア版「怒れる」より断然おもしろかったです。
ポケベルやデジタルシステム手帳など懐かしいアイテム(使ったことないですが(笑))が出てきたのが時代を感じさせますね。あと、女性を見下したような描写や、喫煙描写など気にならなくはないけど、まあそういう時代でしたからね。。
陪審制があったなら
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