「ロシア版よりおもしろい!」12人の優しい日本人 かつさんの映画レビュー(感想・評価)
ロシア版よりおもしろい!
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12人の怒れる男の邦画版。ロシア版は鑑賞済みで、アメリカ版はまだ鑑賞していない状態での鑑賞でした。やっぱり、日本語で展開するから僕にとっては分かりやすく、「今のどういうこと?」的なことがなくて見やすかったです。アメリカ版、ロシア版と違って、無罪からスタートするの日本人らしいなと。
無罪派の人たちの根拠の大多数が感情論というのは裁判、陪審員審議としては甚だ疑問に思いましたが、まあ、物語としては許容範囲かなぁと思いきりました。
議論が途切れなく進んでいくのが小気味良く、全員無罪から有罪の人数が徐々に増えていき、半々まで来たところで議論が行き詰まり、日本人らしい折衷案で妥協することで決着するかと思いきや、1人が無罪を譲らず、決着しない。ここから感情論でしかなかった無罪派の人たちの意見に論理的な根拠が出てきて、そして最後は、、 という形で思っていた以上に展開が二転三転する議論はなかなか惹き付けられて、入り込んで見ていました。個人的には、ロシア版「怒れる」より断然おもしろかったです。
ポケベルやデジタルシステム手帳など懐かしいアイテム(使ったことないですが(笑))が出てきたのが時代を感じさせますね。あと、女性を見下したような描写や、喫煙描写など気にならなくはないけど、まあそういう時代でしたからね。。
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