劇場公開日 1994年10月29日

集団左遷のレビュー・感想・評価

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柴田恭兵目当てだと最初は後悔するかもしれない。詳細はネタバレにて。

2024年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

平成不況のリストラがテーマだから平成不況を背景にした問題作だが演出がイマイチ。

テーマの割にはテンポの良いジェットコースーター・ムービー風だから、 見てて退屈はしないし最後まで見てられる。

ハリウッドの場合、 この手の映画でも必ずユーモアを取り入れて悲壮感の中にも笑いがあるのだが、日本映画だと悲壮感を全面に出して同情を誘うから露骨な悲哀劇となる。 (そうやって強引に泣かせるのが日本映画の特徴)

物語の序盤から中盤の盛り上がりまでは、 サラリーマン特有の愚痴や会社にしがみつく等の、 負け犬根性丸出しなのが見てて腹立たしい。

一人戦う柴田恭兵を引き立てる為の演出かもしれないが、 見てて気持ちの良いものではなかった。

それならチームを組んで戦う方がまだ面白いと思うが、 柴田恭兵と同等のキャラクターを持つ役者がいないだろうから、 所詮は無理な話か
(あぶない刑事の舘ひろしは奇跡的なキャスティング)。

クライマックスについて、 ハリウッドなら悪徳取締役が降格or首になるか、 土壇場で社長が特販部の成績を認めるんだが、日本映画の場合はただ特販部のお涙頂戴劇でTheEnd。 (エンタテイメントとしてはやはりハッピーエンドの方が面白い)

そこまでしてお涙頂戴にこだわる日本映画のセンスが理解出来ない
(だから日本映画は人気がないんだと実感)。

まあ日本映画は泣かせてナンボが伝統だから仕方ないだろうが・・・。

柴田恭兵もお人好しすぎ。

ヘッド・ハンティングされるくらいの凄腕なら、 中途半端な浪花節はやめて仕事に徹底してほしかった。

現実の現場はもっと厳しいよ。

所詮は日本映画だしこの程度のレベルが限界でしょう。

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