劇場公開日 1963年12月7日

「懐かしいオールスターキャスト…だけ?」十三人の刺客(1963) Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0 懐かしいオールスターキャスト…だけ?

2025年9月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

1963(昭和38)年公開、配給・東映。

【監督】:工藤栄一
【脚本】:池上金男

主な配役
【島田新左衛門】:片岡千恵蔵
【島田新六郎】:里見浩太郎
【鬼頭半兵衛】:内田良平
【松平左兵衛督斉韶(なりつぐ)】:菅貫太郎
【倉永左平太】:嵐寛寿郎
【平山九十郎】:西村晃
ほかに丹波哲郎、丘さとみ、三島ゆり子、藤純子、河原崎長一郎、水島道太郎、山城新伍、春日俊二、月形龍之介

1.本当に懐かしい顔ぶれ

片岡千恵蔵、嵐寛寿郎が揃って出演、しかも、殺陣まで見ることができる。

モノクロ画面が、さらに郷愁をかきたてる。
片岡千恵蔵、嵐寛寿郎、存在感がハンパない。

上段に構えて、ツツツっと、
すり足で動くだけで、
おー!
と声が出てしまう。

いいなあ、昭和の時代劇!

2.工藤栄一監督作品ではあるものの

工藤監督は昭和を代表する一人だと思う。
時代劇、抗争劇などでテレビ、映画でたくさん作品を残した。
長渕剛とケンカ別れしたことも知られる。

脚本を担当した池上金男は、歴史小説家として一時期人気を博した池宮彰一郎と同一人物だ。
(司馬遼太郎の盗作問題により文壇から消えたが)

◆この二人による作品
◆しかも超豪華出演陣

と来れば、期待しないわけにはいかぬ。

…だが、
正直、一本の映画として観ると、
私には冗長すぎるように感じた。

ヤマ場には違いないが、
最後の対決シーン、
余分な行ったり来たりが長すぎたし、
仕掛けがややこしすぎて、訳が分からない。

西村晃が演じた平山九十郎の最期はシリアスなのか、
コメディなのか。。。

公開当時、劇場で観た方はスンナリ入れたのかな?

3.まとめ

ラスト10分だけなら名作認定したい。
くどいようだが、
片岡千恵蔵と嵐寛寿郎は観る価値あり。

興行的には惨敗だったらしい。

◆暴虐な殿様(強◯魔、殺人鬼)を守る明石藩士
◆少数精鋭の暗殺者集団
との対決であり、明るさや夢や希望はない。

モノクロのせいではなく、一貫して暗い。
暗いだけでニヒルではない。
観客を誘引できなかった理由のひとつだろう。
☆2.0

Haihai
りかさんのコメント
2025年9月5日

共感ありがとうございます♪

一番驚いたところは、13人しか居らず対決している際に名優お二人が座敷でのんびり寛いでおられた場面です。

りか
PR U-NEXTで本編を観る