続社長外遊記
劇場公開日:1963年5月29日
解説
「社長外遊記」に引続き笠原良三がオリジナル・シナリオを執筆、松林宗恵が監督したサラリーマン喜劇。撮影もコンビの鈴木斌。
1963年製作/93分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1963年5月29日
ストーリー
丸急デパートのハワイ進出を計って風間社長、大島常務、珍田部長の首脳部は中村秘書課長が待つハワイへ向った。現地に着いた一行は早速関係者を集めて日本料理屋“さくら亭”でパーティを開き、珍芸を披露して一世、二世達の喝采を博した。その夜以来風間はさくら亭のマダム紀代子にぞっこん参ってしまい、昼はハワイ名所でデイト、夜はさくら亭に入りびたりでご奉公という始末。肝心の敷地買収は日系三世のジョージ・沖津にまかせっきりという無責任さ。一方珍田は中村をガイドにしてもっぱら穴場めぐり、フラダンス大会に女装で出場しては見事一位になって国威発揚した。ミス・ハワイ丸急コンテストにはジョージの経営する雑貨店の看板娘キャサリンが文句なく選ばれた。一人ホテルに残された大島は洗濯に大忙し、ある日、風に飛ばされたふんどしを拾ってくれた松本老人と親しくなり、それからは碁盤を挟んで対局の毎日となった。買収をまかせたジョージはキャサリンを口説くのに懸命で、たまりかねた圭之助がやっと交渉をはじめたが時すでに遅く、目指す土地は他人に売約済み。あわてて地主の所へ乗り込んでみると、地主というのは松本老人だった。かねてからの親交で大島が聞き出したところ、新しい持主は意外にも紀代子と判った。早速紀代子のもとへかけつけたが、一足違いで東京へ発ったあとだった。しかもハワイに来ていたライバル福助屋の水谷社長と一緒に出かけたという。大あわての一行はすぐに日本へ帰ることになった。東京での仕事と恋の成果はいかに。