シャタラー
劇場公開日:1987年6月13日
解説
シチリアから日伊合弁の自動車会社を追い出そうとするマフィアと、自動車会社の警備を受け請った腕ききガードマンとの闘いを描く日伊合作映画。脚本は田波靖男、エルネスト・ガスタルディ、トニーノ・ヴァレリの共同執筆。監督は「ミスター・ノーボディ」のトニーノ・ヴァレリ。英語サウンド・トラック。
1987年製作/109分/日本
原題または英題:Shatterer
配給:東宝
劇場公開日:1987年6月13日
ストーリー
ニューヨーク。アメリカの自動車会社は日本車の攻勢で業績があがらず、悩んでいた。しかも、シチリアに日伊合弁の会社が設立され、そこで軽量で効率のよい車が設計されており状況悪化が予想された。そこで、彼らはシチリア島のマフィアのボス、ドン・カタラーノに日本人排除を依頼した。シチリア島では工場勤務の日本人が襲われる事件が続発し、工場と契約しているロイヤル保険の調査役村井はトップ・シークレット社に警備を依頼する。同社は腕きき警備マンのビクターをシチリアに派遣した。一方、木田光一は浩と組んでカーレースに参加したあと、浩とマリアの結婚式に出席した。マフィアの魔の手は二人にも延び、浩とマリアを乗せた車を爆破し、さらにロボット工学の権威で日本人技師チームの中心である柳田を誘拐。光一は協力を申し出るが、ビクターは断わる。柳田の耳が切断されて送りつけられ、72時間以内に日本人技術者の退去を要求してきた。ビクターは旧友の新聞編集長サルバトーレの協力を得て、カタラーノの片腕である警備会社社長シシビオに目をつけた。殺し屋にビクターは命を狙われたが、光一のおかげで難を逃れた。光一とビクターは協力することになった。マフィアはビクターの恋人アドリアーナを誘拐した。マリアの友人で光一と愛するようになったリサは、ビクターに頼んで光一を救出作戦からはずしてくれるように頼む。二人はローマに行くが、光一は再びシチリアにもどる。マフィアの一員だったマルコが、サルバトーレにドンの弱点をもらした。だが、そのマルコも殺されてしまった。光一は警備会社に乗り込み、アドリアーナを奪回しようとし、後から駆けつけたビクターとともに激しい闘争の末に奪回に成功する。カタラーノは柳田の手首を切断して送り届けてきた。サルバトーレが殺され、ビクターは復讐を心に誓う。ロンドンから村井がやってきて、非常手段をとることにした。カタラーノの弱点、つまり孫娘ジュリエッタをさらい柳田と交換することを承知させた。遺跡でカタラーノと柳田がすれちがい、敵はピストルをとり出すが、村井がしこみ杖をはらい敵を倒す。銃撃戦の末にカタラーノらは死亡。ビクターとアドリアーナ、光一とリサは互いの無事を喜び、乾杯するのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- トニーノ・バレリー
- 脚本
- 田波靖男
- エルネスト・ガスタルディ
- トニーノ・バレリー
- 製作総指揮
- 渡辺晋
- 企画協力
- 藤井浩明
- プロデューサー
- 熊田朝男
- 制作
- ウアンキ・コーポレーション
- 撮影
- ジュリオ・アルボニコ
- 音楽
- トット・テイラー
- 照明
- ジュリオ・アルボニコ
- 編集
- アントニオ・シシリアーノ
- スチール
- G・ハリス
- 字幕
- 宍戸正