しなの川

劇場公開日:

解説

昭和初期の波乱の時代を背景にして、女の愛の遍歴を描く青春ドラマ。原作は岡崎英夫・作、上村一夫・画の同名劇画。脚本は「赤い鳥逃げた?」のジェームス三木、監督は脚本も執筆している「初笑い びっくり武士道」の野村芳太郎、撮影は「新・同棲時代 -愛のくらし-」の川又昂がそれぞれ担当。

1973年製作/91分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1973年11月3日

ストーリー

昭和三年、信濃川上流の山間集落に小作人の倅として育った朝田竜吉は、十日町の高野家に丁稚奉公することになった。十七歳の時だった。気苦労の多い丁稚生活の中で、竜吉の安らぎは、高野家の一人娘で女学校三年の雪絵の美しい存在だった。ある日、雪絵は母が十三年前、番頭と駆落ちしたということを知った。問いつめても黙っている父に業を煮やした雪絵は、衝動的に竜吉を土蔵に引き入れ激しいキスを交わした。番頭の辰之助の進言で、雪絵は長岡の女学校に転校することになった。雪絵は出発前に自分のすべてを竜吉に与えようとして二人は土蔵に入った、が、一足先に土蔵に入った竜吉は、中で雪絵の父と辰之助が男同志で抱き合っている姿を見た。雪絵が入ろうとするのを止めた竜吉は、雪絵には口が裂けても、このことは言うまいと誓うのだった。昭和五年、転校した雪絵は、情熱的な左翼シンパの国語教師・沖島雄介に急速に接近した。校長に呼び出された父は、雪絵を十日町へ連れ帰った。沖島は、結婚を申し込みに十日町まで来たが、父は即座に拒否した。沖島と雪絵は駆落ちした。その二人の姿を遠くで見ていた竜吉は、雪絵との思い出の写真を信濃川に捨てた。沖島と雪絵は刑事に捕わり、沖島は父のいる伊豆へ、雪絵は十日町へと強引に帰らせられた。途中、再び逃げた雪絵は伊豆へ行った。激情の中で抱き合う二人、雪絵は処女を捧げた。しかし、雪絵は何故か、沖島から離れて行く自分を感じていた。何事もなかったかのように十日町に帰って来た雪絵は、高野家が金融恐慌のため莫大な借金を背負っていることを知った。夏祭りの夜、雪絵と竜吉は再会した。「死にたい」雪絵が呟いた。「お嬢さんが死ぬなら私も死にます……」雪絵の頬に涙が流れ、二人は信濃川に身を投げた。が、幸か不幸か助けられた……。雪絵の青春は終りかけていた。塩沢の大きな買いつぎ店に政略結婚同様に嫁いだ。彼女の花嫁行列を、じっと見送る一人の青年がいた。単身満州へ渡ろうとする旅姿の竜吉だった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5ずいぶん踏み込んだ内容

2022年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

由美かおる扮する高野雪絵お嬢様の家に仲雅美扮する朝田竜吉が奉公に来た。竜吉の初恋の相手のお嬢様は何かと竜吉を相手にした。
由美かおるファンなら宝物の様な映画だね。未熟な演技も全て美しい肢体で満足出来るものだ。しかし見直してみたら男色もあったな。ずいぶん踏み込んだ内容だったね。

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重

2.5アイドル映画

2021年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

野村芳太郎監督、由美かおる主演のアイドル映画で、由美かおるの美しいヌードシーンが売り。
新潟の機屋の娘(由美かおる)は自由奔放で、奉公人(仲雅美)や助学校の先生(岡田裕介)と恋に落ちるが、自身の多情性をまだ見ぬ母親にルーツを求める。

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いやよセブン

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