時代屋の女房のレビュー・感想・評価
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何も言わず、何も聞かずが都会の流儀‼️
東京の大井町、古道具屋「時代屋」を営む渡瀬恒彦のもとに、謎の美女・夏目雅子がフラッと上がりこんで、夫婦のように暮らし始める。そして時にフッと姿を消してしまう・・・‼️これまた70年代から80年代に松竹が得意とした人情喜劇の名作ですね‼️しかも夏目雅子さんが、昭和レトロな壁掛け電話機に伝言を残してフッと姿を消し、歩道橋を傘をさしながら戻ってくる‼️まるでメリー・ポピンズみたいにファンタジーっぽくて、幻想的でホントにステキでした‼️そしてそんな二人の脇を固めるキャラたち‼️喫茶店を営む津川雅彦さん、クリーニング屋の大坂志郎さん、料亭を営み、元女子プロレスラーの女房に頭が上がらない藤木悠さん‼️そんな魅力的なキャラたちが繰り広げる、ユーモラスでのんびりとした群像劇としての面白さもあり、大好きな作品ですね‼️夏目雅子さんの代表作だと思います‼️
夏目雅子にとってはベストの作品では?
30数年ぶりに観た。夏目雅子はもちろん渡瀬恒彦も津川雅彦も皆亡くなってしまったな、と思いながら観た。学生時代に観た時には夏目雅子の美しさを十分理解できなかったことがよくわかった。彼女には演技力があるとはかけらも思えないがこの役は彼女に実にあっている。主題歌がちあきなおみであることもあってこのようなエンデイングになるとは予想できなかった。
品物じゃなくて、時代を売る
映画「時代屋の女房」(森崎東監督)から。
店内の雰囲気だけでは、骨董屋・古道具屋、
それなのに「時代屋」という店名に興味があったが、
作品冒頭、今は亡き「夏目雅子」さんが、
主人公に扮する渡瀬恒彦さんに向かって話しかける。
「いろんな人がいろんな時代に使ったものを売る、
ポップな古道具屋さん」
「品物じゃなくて、時代を売る、
ねぇ、それで『時代屋』って言うんじゃないの?」
「骨董屋の女房」や「古道具屋の女房」ではなく、
「時代屋の女房」というイメージが、強く印象に残った。
品物の価値ではなく、その品物が醸し出している雰囲気、
そんなものを一緒に売る商売だと考えればいいだろう。
「時代=思い出」とは言い切れないが、
「思い出で張り切ったり、思い出にヤキモチやいたり、
やだね、年取ると」というフレーズが表現しているとおり、
その人が過ごした時代を思い出させる品物が、
「時代屋」の店頭に並ぶこととなる。(価値は二の次)
P.S.
夏目雅子さんの命日が「9.11」と知って驚いたなぁ。
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