「相撲の魅力は伝わらないが、爽やかな後味の青春映画」シコふんじゃった。 REXさんの映画レビュー(感想・評価)
相撲の魅力は伝わらないが、爽やかな後味の青春映画
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もっくんが半裸になった!と当時話題になりましたね。
それからもう30年。みる機会がなく、ようやっと拝見。
軽薄だけどモテ男で気の強い主役・秋平にもっくん。
伝統やしきたりなど知らずとも、おかしいと思えば審判にくってかかるのがいい。
相撲の歴史や用語を無理に使わず、説明臭くならない。あくまで、やる気のない寄せ集め部員が一勝でもいいから勝ちたい、と奮起するようになるまでをコミカルに爽やかに描く。
部員たちの性格や体の動きの癖をうまく利用した指導方法も面白い。
コメディ担当の竹中直人と、飄々とした柄本明“節”が絡み合いそうで絡み合わないことが、むしろドタバタしすぎなくてよい。
正子は実は相撲をとりたいスージョなのでは?と思っていたら、シンプルに恋する乙女でしたね。「私、相撲取る!」と胸にテーピングを巻いて出てきたときはなるほど、と唸った。
制作陣は仕切り線で足を滑らすなど、細かいところで相撲をよく観察している。
ただ納得できないのはマネージャーかと思いきや、ただの冷やかしだったヒロイン・清水美沙の動機が最後までよくわからなかったこと。
また、いくら廃部を救うとはいえ秋平が留年までするかな?
しかしタイトルが最後のヒロインの台詞とは!
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