死国のレビュー・感想・評価
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栗山千明の美しさだけが光る
久々に見返してみました。
ストーリーはやっぱり面白くないんですが、
栗山千明の美しさに、ただただ溜息が出ます。
この頃の栗山さんは、この世のものとは思えない美しさに溢れています。
不安定な眼差しや儚げな佇まい、少女とは思えない色気。
同性でも釘付けになってしまう栗山千明の魅力が最大限引き出されています。
筒井道隆さんは、二人から想いを寄せられる男性としては魅力が足りない印象。
あすなろ白書のときも思っていたんですが、モテ男の要素はあまり感じないのです…
蘇ったあの娘の抱擁は強烈でした…
1999年『リング2』と同時上映。
見るのは久し振り。約20年ぶりくらいかも。
その昔友達と観に行った時、「『リング2』は面白かったけど、こっちはつまんなかった」とか言ってたっけ。
まあ確かに、ほとんどの人がJホラー大ブームの火付け役の続編目当てで、こちらは“おまけ”。地味だし、若い観客には退屈な作品であろう。
今となっちゃあどちらも傑作とは呼び難いが、『1』と比べると遥かに劣化した『リング2』より実は意外と純和ホラーの雰囲気がある。
四国八十八箇所お遍路という、地域に伝わる日本の信仰。
それを逆に回ると、死者が蘇るという…。
日本独自の土俗的な題材と、奇怪な設定がマッチ。
美しい映像と相まって、叙情的なホラー作品となっている。
ホラーであり、三角関係男女の哀しいドラマでもある。
幼馴染みの比奈子、文也、莎代里。
莎代里はこの地を出たい憧れがあったが、代々継がれる口寄せの家系の跡取りで、それは叶わず。
やがて比奈子は引っ越し、そんな比奈子を莎代里は…。
成人し、久し振りに帰郷。再会した文也から莎代里が16歳で亡くなった事を知らされる。
比奈子が発った後付き合った二人は付き合い、未だ莎代里を引きずる文也。
が、比奈子と再会し…。比奈子も文也に…。
莎代里の死は事故ではなく、“儀式”の最中に悪霊に取り憑かれたという噂が…。
帰郷してから莎代里の実家で見かけた少女の影…。
家には今、誰もいない。莎代里の父は長らく入院中で、母はお遍路へ。が、その“周り方”というのが…。
惹かれ合う二人の前に現れたのは…。
若き夏川結衣の美貌が光る。
栗山千明の本格的女優&映画デビュー作であり、儚げな佇まいがこの世のものとは思えぬ存在感、現世に蘇ってしまった哀しさを体現。
筒井道隆は誠実な青年ではあるが、二人から想いを寄せられる男性としてはちと魅力不足。
ホラーと言うより陰湿でおどろおどろしい悲恋ドラマとして見るのが正解。
よって、好き嫌い分かれる。怖いホラーと思って見ると肩透かし。雰囲気はあるが、一応“Jホラー”の類いとして怖くないのは致命的。
何より衝撃的なのは、莎代里のさば折り。
華奢に見えて、蘇ったあの娘の抱擁は強烈でした…。
「今さら見直す元祖駄作」
役20年振りに見直してみた。 当時「リング2」との同時上映で観た本作。記憶に残る限りでは最も古い、「なんだこれ!」と思わず爆笑しそうになったホラー映画。 ●イイね♪( ´▽`)● ①役者はいい。 ●最悪だね。゚(゚´Д`゚)゚。● ①クライマックスは「鯖折り」さばおりってプロレス技ですよ、栗山さん。呪いでもなんでもありません。ま、死者の復活という設定がある時点で、黒魔術とか、西洋風味になりがちですから。 無料でも、もう観ませんよ。
うーん、原作の良さには遠く及ばず
劇場公開時鑑賞。原作既読で映画化と聞いて期待して見に行ったのですがね。栗山千明の映画デビュー作ということになるが、ちょっと褒められるような出来ではなかった。 原作読んだときのあの世界が裏返るような感覚は得られずじまいだった。
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