3-4x10月のレビュー・感想・評価
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間違いなく
タイトルの読みは「3たい4エックス10月」
監督と脚本は『その男、凶暴につき』『あの夏、いちばん静かな海。』『みんな〜やってるか!』『キッズ・リターン』『HANA-BI』『菊次郎の夏』『BROTHER』『座頭市』『龍三と七人の子分たち』『アウトレイジ』シリーズ『首』の北野武
ガソリンスタンドで働く無口な雅樹に客としてやって来た大友組組員金井が些細なことで暴力を振るい因縁をつけて来た
雅樹が所属する草野球チームの監督で元大友組組員だった隆志は俺の顔に免じて許してくれと詫びを入れに行った
だが逆に大友組は「カタギになったお前なんかの指図は受けない」とばかりに隆志は顔に泥を塗られコケにされた
隆志は生意気になった元舎弟の武藤を呼び出しボコボコに
大友組に呼び出された隆志は重傷を負い経営していたバーをしばらく休業することに
それを知った隆志が監督を務める草野球チームのチームメイトたち
雅樹と和男は拳銃を手に入れるため沖縄に向かった
米兵から拳銃を買った地元のヤクザの上原から残りを分けてもらいなんとか日本に持ち込んだ雅樹と和男
監督の仇を討つため大友組に乗り込んだ2人は返り討ちに遭う
タンクローリーに乗り込んだ雅樹とサヤカは大友組の事務所大友商事に突っ込み爆発炎上
緊張と緩和
バイオレンスコメディー
上原と純代の浜辺のバッティングシーン
極楽鳥花畑で極楽鳥花で頭を飾る上原
極楽鳥花の花束にマシンガンを仕込み沖縄連合に殴り込みに行く上原
沖縄連合の残党に殺される上原と玉城
純代のヌードあり
篠原尚子ってだれ?
この作品に限ったことじゃないがふせえりと石田ゆり子は脱いでない
紙がないので海に入って手でお尻を拭く和男
一応主人公の雅樹は無口で冴えない
ヒロインは石田ゆり子だが台詞はあまりない
三塁コーチボックスでボーとしたままの雅樹
代打で大当たりするも前の走者を追い抜きアウトになる雅樹
隆志の女の美樹を演じたのは若き日のふせえり
今とだいぶ雰囲気が違う
出産すると女は変わることが多いらしいが彼女の場合そうなのかもしれない
草野球チームのイーグルスのメンバーで唯一左打ちだったのはつまみ枝豆
左利きらしい
90年公開作品
バブリーな雰囲気を感じる
『その男、凶暴につき』からの北野武監督2作目ということもあり全国100館公開だったらしいが大コケだったらしい
武の映画は客が来ないという悪いイメージはここから始まっているようだ
広島でもないのにガソリンスタンドのラジオでヤクルト対広島の試合が中継されていた
読売がビジターで雨天中止になったか北海道でデーゲームだったか早めに試合が終わったからか知らないが
弁が立つ野村克也監督就任一年目で若い選手中心のヤクルトスワローズはマスコミからたいへん注目されていた
なにかといえば不人気だとネット民は見下すが当時はそうでもなかった
笘篠(弟)が懐かしい
なぜか兄の方がヤクルトのコーチになったことがあるが弟はまだ
妄想オチのようだ
多摩川河川敷に設置している仮説トイレでウンコをしていた雅樹の妄想だった
妄想オチはNGらしいが僕は全体的に面白ければそれでも良いという考え
『トータルリコール』だって夢オチだし
ミルクボーイのオチなんていつも面白くないけど全体的に見れば悪くないでしょ
オチだけで全否定するレビュアーなんてナンセンス
そんな奴のレビューなんて読む価値ないし読んだら損した気分になるよ
配役
イーグルスの補欠でガソリンスタンド店員の雅樹に小野昌彦
雅樹の彼女でオープンカフェで働いているサヤカに石田ゆり子
イーグルスの監督でバーを営む元大友組幹部の隆志に井口薫仁(ガナルカナル・タカ)
イーグルスのキャッチャーで八百屋で働く和男に飯塚実(ダンカン)
隆志の彼女の美貴に布施絵理(現・ふせえり)
イーグルスの投手で用賀のバイク屋の息子の朗に芦川誠
イーグルスの拓也に鈴木浩(ラッサャー板前)
イーグルスの三郎に青木隆彦(つまみ枝豆)
イーグルスの直人に松尾憲造(松尾伴内)
イーグルスのハジメに井手博士(井手らっきょ)
ガソリンスタンドの店員のマコトに芹沢名人
ガソリンスタンドの店員に秋山見学者
ガソリンスタンド店長に鶴田忍
野球の審判に川口仁
二度痛い目に遭うバイクの少年に花井直考
電車で雅樹とサヤカに声をかける釣れない釣り人に橘家二三蔵
サヤカが働く喫茶店のウェイターに神田龍一
パチンコ店の店員に藤浪晴康
大友組組長の大友に井川比佐志
大友組幹部の武藤にベンガル
大友組組員の金井に小沢仁志
大友組組員の風間に深見亮介
沖縄連合の客にト字たかお
沖縄連合幹部の南坂にジョニー大倉
沖縄連合組長に豊川悦司
上原の女の純代に篠原尚子
沖縄連合組員で上原の舎弟の玉城に渡嘉敷勝男
沖縄連合組員の上原にビートたけし
ただ不快な映画…
ビートたけしこと、北野武監督は言う「映画で楽しむな!!」。
1990年の当時、日本で公開される映画はスピルバーグやルーカスが
撮る様な「痛快な娯楽エンタテインメント」しかヒットしなかった。
昔の黒澤明監督の作品には「悪い奴ほどよく眠る」や「天国と地獄」、
「どん底」などの、映画を見終わった後に「心に重いモノを置く」という形で
観客が帰る作品が多かったと…
北野武は「恋人同士が見たら、別れたくなる様な映画を作った」と語っていた。
では、この「3-4x10月」はどうか? 見終わった後に、ただ嫌な気持ちだけ
残った…
黒澤明監督の「心に重いモノを置く」というのと
「無意味に嫌な気持ちにする」は違う。
見終わって、ただ不快さだけが残る映画であった。
自分にはちょっと合わなかった
柳憂怜さん
名作の種
タイトルの意味が、監督のメッセージ
音楽が皆無
ほぼ素人の俳優
外形的な特徴だ
ストーリーには明らかに重きはおいていない
やりたいことは別にある
従来の映画とか舞台でありがちな演技らしい演技でない、北野武が考える本当の演技の映画を撮りたい
感情の表出をセリフや表情を訓練されてきたありきたりなものでないもの
そんなものに頼らせない
仕草、姿勢、歩き方だけで表現させたい
だからたけし軍団を使ったのだと思う
自分の手の内の人間を使って何度でもトライ&エラーを繰り返しし易い
それをやっても役者の反発もない
何より四六時中話し合い、監督が求めるものを相手に理解してもらえるからだろう
そこに集中したいから、だから敢えて音楽は一切つかわない
それをカメラでどう写つせば伝わるのか
構図の取り方、独特のカット割、編集はどうあるべきなのか
それを実践してみた
脚本はまたそれらをどう表現されるべきなのか
しないべきなのか
処女作は他人の脚本を自分なりの解釈で撮りはしたが、とにかく映画として完成させることが優先した
100%フリーな中で、自分の表現方法はどうあるべきか、どのようにすればそれが実現されるのか
つまり監督としての表現方法の実験作品にみえる
3対4x で劇中の草野球は主人公のチームが負ける
主人公が前の走者を抜いてしまいアウト、ゲームセットになったからだ
つまり北野武監督が並み居る業界に長くいる先輩監督を差し置いて、傑作の前作を撮ってしまったことを意味していると思う
しかも映画の素人が、映画業界の慣行やルールや定石、そんなものを無視して
主人公か冒頭で打席に代打で入ることを得たのは、レギュラーメンバーがトイレに行ってたまたま打席に立てなかったからだ
これは前作の「その男、凶暴につき」を監督することになったいきさつを表現している
本作公開予定の10月
その時に、その処女作の傑作がまぐれなのかどうなのか
本作を見て判断してくれ
これが監督のメッセージなのだと思う
俺の撮り方、映画に対する考え方はこうだ
そこを評価してくれるなら、映画をもっと撮ってもいい
これはそのショーケースだ
色々な要素を入れてあるのはそういうことだよ
こんなような映画ならどんどん撮れるよ
そんな監督の声がするように思えた
だから、ラストシーンは冒頭に戻るのだ
主人公は再度打席にたって長打をかっ飛ばすのだろうか?
果たして映画業界は、観客は、北野武という監督を打席に立たせてくれるのか?
ロングに引いたカメラは主人公かどうかは分からないが、誰かが長打を打って塁を回っている様子が伺えるのだ
強烈な自負だ
結果はその後の映画の歴史が証明している
90分が恐ろしく長く感じる。退屈だが、何かが心に引っかかる。
草野球チームに所属する雅樹がヤクザとトラブルを起こしてしまい、その対立が次第にエスカレートしていくというサスペンス&コメディ映画。
監督/脚本は『戦場のメリークリスマス』(出演)『その男、凶暴につき』の、「世界の北野」こと北野武。
ヒロインであるサヤカを演じるのは、当時まだ駆け出しの女優だった石田ゆり子。
沖縄のヤクザ上原を、監督であるビートたけし自身が演じる。
北野映画は割と好きで何本か見ているんですが、本作は初めて観賞しました。
『あの夏、一番静かな海』に通じるセリフを極力少なくした演出。
『ソナチネ』に通じるヤクザ&沖縄&銃撃戦。
「キタノブルー」と呼ばれる青を強調した色彩感覚など、のちの北野映画を特徴する演出、シナリオが本作でも見て取れます。
映画は正直かなり退屈でした。何しろセリフが少ないし、BGMは一切ないし。
ストーリーも短いお話を長く引き伸ばした感じ。
柳憂怜演じる主人公の物語に、ビートたけし演じるヤクザの物語が入れ子型に挿入されますが、正直うまく機能していない。
ビートたけし演じるヤクザの狂気性が前に出すぎて、柳憂怜側の物語がすごく薄まってしまっているように感じました。
では、ダメな映画なのかというと、そうとは言えない不思議な魅力をこの作品は持っていると思います。
お笑いを極めたビートたけしだからこそできる緊張と緩和の笑いは見事で、暴力的で凄惨なシーンにもかかわらず、逆にとてもコミカルになっているのは流石です。
映像も美しく、どこを切り取っても絵になる。
全体に流れる詩的な感覚が癖になります。
柳憂怜をはじめ、ガダルカナル・タカ、ダンカン、渡嘉敷勝男などたけし軍団がメインキャストを務めていますが、みんなすごく演技が上手い!
タカさんのヤクザ演技なんてめちゃくちゃハマっていて本当に怖かった。
エンディングは一体どういう意味だったのか?不思議な後味が残ります。
万人にお勧めできる作品ではありませんが、不思議な魔力を持っている映画です。
北野作品で1番です
ビートたけしが映画監督デビューすると聞いたとき自分、映画館で映写のバイトをしていて正直全くノーマークでした(笑)。
小田和正、桑田佳祐、吉本ばなな、………。映画監督デビューした人がたくさん当時いて全員全滅でしたから(笑)………。
映画のフィルムが劇場に届くのが公開10日前から一週間。フィルムに異常があるかも知れないと配給会社から連絡があるとフィルムを繋げてチェックしなければいけない。
チェックしてくれと松竹富士。松竹洋画系の当時配給会社。連絡(笑)『その男凶暴につき』チェック。面倒くさい(笑)。正直観るのがイヤでイヤでしょうがなかった(笑)………。
友人の映画好きと一緒に観た。見終えて友人と目と目を合わせ『ヤバイな………たけし』
あの時の衝撃は今でも忘れないですね(笑)。小津先生の後継者がやっと現れたって感動しました。
イヤ………まだ信用できない。次回作で本物か偽物か解る。
2作目。劇場は小田原。国道一号線沿いにあった劇場で観た。オールナイト(笑)。音が悪い劇場だった。
しかし音が悪いのも忘れて夢中で観た。本物だったビートたけしは(笑)。
効果音一切無し、役者、メインキャストほぼ全員素人。
人の動き、歩き方で喜怒哀楽を表現させる。パリ、テキサスを観ているようだった。
ウマ下手なカット割りも愛しく思えた。今や世界の北野監督、何か本物の映画監督みたいになっちゃって複雑な気持ちですけどwwww。
3-4x10月………。
北野監督作品で自分のフェイバリットは、
この作品です。凄い映画ですから皆に観てほしいですね。
北野映画ではいちばん好き
「dolls」「キッズ・リターン」も好きなんだが
これが公開された頃は今のように北野映画はまるで評価されず客も呼べず、
評論家に受けはよかったが
同時期公開されていた桑田佳祐の「稲村ジェーン」のほうが大人気
それを嘆く評論家がもう日本人には愛想がつきたみたいなことを言ってたのを、私は深夜世田谷のラーメン屋でラーメン待ちながら新聞で読んだ。
稲村ジェーンみてないのでなんとも言えないけど、今まず話題に上がらないしかたや北野映画のその後の躍進。推して知るべしかな
この映画とにかく笑っちゃうんだよね。たけし映画の暴力シーンはアウトレイジに至るまでそうだけど、いきなりなんで当時は珍しくて。
使い込んだ金ちゃんと組に入れたらどうだ?という他の組員をいきなりビールビンで殴る。もう一人の組員がてめえ!と立ち上がったところを渡嘉敷がボクサーパンチワンツーでボコる。
他にもいろいろあるがとにかく笑える。
ガナルカナル・タカがけっこういいかんじだが、これにしか出てないかな。というか軍団の人間何人も使ってたのはこれぐらいかな。だからなのかやくざがらみの話だけどギャグ映画に思える。
北野映画独特の間とか、あまり音楽を使ってないとことか、やはりこれが面白い。この映画ではそれが面白い。
むかしはやくざこええ…
((((;゜Д゜)))と思う気持ちが強くて(今でもこわいけどさ)、ガソリンスタンドの場面とかいややくざこわいから悪い。と思ったけど、どう考えてもガソリンスタンド側が悪いよね。だってやっといてくれ、という車の整備なにもしてないんだもん。
アウトレイジで北野映画にふれた方はみても損はないかと。グロい場面はそんななかったはず。
シュールレアリズム絵画のよう
サンタイヨンエックスジュウガツ。筋はあってないようなもの。主人公のユーレイがゆっくりと破滅へ向かうのをただ身を任せて見守るのみ。中盤過ぎに出てくる沖縄編パート、暴力的なバイ?の上原(たけし)。コント的にオチをつけて進む短いシークエンスがパッパッっと入る。インテリヤクザのトヨエツ。草野球でも海辺でも野球をするシーンがひときわ長い。ラストはユーレイと石田ゆり子がトレーラーで敵事務所に突っ込んで大爆発→冒頭の草野球でトイレから出てきて幕。
☆☆☆★★★ ※ 鑑賞直後のメモから 流石に20年も経過するとみん...
破滅
たけしが出てきてからのテンポが良い
クセになる
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