里見八犬伝(1983)のレビュー・感想・評価
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角川映画!薬師丸ひろ子+真田広之VS夏木マリ! アナログ特撮ファンタジースペクタクル
主題歌なつかしー。角川映画ですが配給が東映で、深作一家の作品でもあるので東映(+JAC)風味にもなったアクション時代劇大作。
以前はほとんど見る気がしませんでしたが、これも今見ると面白い。
最近そういう映画が増えてきました。
深作監督が同じ八犬伝をモチーフにした「宇宙からのメッセージ」(1978)の5年後に監督した作品。
薬師丸ひろ子×真田広之Wアイドル主演、英語の主題歌、現代風のBGM(少しウザイ)、大掛かりなセット、派手なアクション、大味なストーリーなど、角川映画らしさが全開!
アイドル映画として、そして全編、現代風なアクション時代劇として結構楽しめます。
味のあるキャストにも注目!
薬師丸×真田の延々と続くしつこいベッド?シーンとは対照的に、特典映像の薬師丸ひろ子が本編よりも可愛くて(19才より幼く見える)必見です。
「探偵物語」の年末で、「メインテーマ」の前年です。
最初、騒がしくうざったい真田広之をはじめ、JACから千葉真一、ノってる頃の志保美悦子、ギャバン大葉健二、怪演だけでなく何とヌードまで披露する夏木マリ!
深作組の怪優・汐路章、他にも若き京本正樹、岡田奈々!
原作が、NHK人形劇「新八犬伝」のように「南総里見八犬伝」かと思いきや、それを翻案したオリジナルだったんですね。
今、知りました。
特撮監督は、「ジャイアントロボ」『宇宙からのメッセージ』他の矢島信男。特撮研究所が担当。
アナログな特撮が見どころです。
こういう話やったのか
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ある国の姫の薬師丸は、妖怪か何かを倒す使命を持って生まれて来た。
そのために他の7人の味方を探さなくてはならない。
でもそこは都合よく見つかって敵に戦いを挑む。
で、敵の息子やったっけな、真田と惹かれ合う。
そして戦いでみんな死んで薬師丸と真田だけになる。
薬師丸は敵を倒すが、城での生活を捨て真田について行く。
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里見八犬伝ってこんな話やったのね。
何故か南極物語とごっちゃになってたわ。
細菌を撲滅しながらなんで詳しくは分からんかった。
でもそんな事はどーでも良く、俳優らがみんな若いんでおもしろかった。
しかし薬師丸が男装してる設定になってるが、普通に可愛いし。
何で真田はケツ見るまで女って気付かんかったの?(場)
乗馬シーンすごっっ!!
この時代独特の、勢いが全て、みたいな展開。
原作が「新・里見八犬伝」とのことだけど、OPからいきなり洋楽でもうほんと斬新笑!(エンディングも同じような曲だった)
官能的なシーンが多い中で、薬師丸ひろ子・真田広之のラブシーンさすがに長くない!?なんかもうそれしか覚えてないかも…と思いつつ、印象が残る夏木マリはやっぱりすごい。
あと、ラストの薬師丸・真田の乗馬がすごい。二人とも馬乗りながら手つなぐの凄すぎる!!!
壮絶なアクション特化型八犬伝
DVD(デジタル・リマスター版)で3回目の鑑賞。
原典、原作共に未読。
角川映画の全盛期に製作されたアクション時代劇。里見家への復讐のために蘇った玉梓率いる妖怪軍団と八犬士の繰り広げる壮絶な戦いを、ふんだんな殺陣と特撮で描き出す。
真田広之、志穂美悦子、千葉真一のアクションは至高以外の何物でもない。JAC監修によるアクションの水準は当時の日本映画屈指だろうし、世界相手でも恥ずかしくないと思う。
戦いの中で命を落としていく八犬士たち。多勢に無勢な戦況が否応無しに興奮を高める。クライマックスの大決戦は集団抗争時代劇の系譜を感じられ、とても観応えがあった。
ラストには全く納得がいかない。静姫と親兵衛が手を取り合って変な洋楽をバックに彼方へ馬で駆けていく。「本当にそれでいいのか?」「里見家再興のため戦った八犬士の死の意味はどうなるのか?」と思うし、死んだ本人たちが「行け!」と促すのもとんちんかんで、なんともかんともな結末だからだ。
角川春樹の目指すエンタメが凝縮され煮詰まっている。東映京都撮影所と云う時代劇の本場で、洋画の流行りを取り入れ、名作のオマージュを盛り込み、やりたい放題だ。
よく観るまでもなく、全体的にトンデモなく変な作品なのだが、発散する熱量だけは本物で、圧倒されてしまう。
当時の角川映画の勢いが偲ばれるし、いい意味での無駄な大作感が日本映画もやれば出来ると証明しようとしている。
プロデューサーの勢いと時代のノリが本作の土台にあるのではないか。だがこの感じ、嫌いではない。むしろ、好きだ。
[余談1]
ブック・オフに売っていた原作をパラパラ程度で見たことがあるが、お色気シーンが満載で赤面した。静姫があられもない感じなのだが、その役回りは映画では玉梓のものだ。
[余談2]
改めて観て考えたこと。親兵衛の腕の紋章が消えたのは正義に目覚めたからじゃなく、皮膚を張り替えられたからでは?
[以降の鑑賞記録]
2019/08/10:Ultra HD Blu-ray
2019/11/16:Ultra HD Blu-ray
2024/09/01:Blu-ray(4Kデジタルリマスター)
※修正(2024/09/01)
お前と一緒にどこへでも行く
【里見八犬伝:おすすめポイント】
1.光の軍団(八剣士)が全員集まり、最後の一人になるまで戦っていくのが超最高!!!
2.現在重鎮俳優の若かりし映像満載!!
3.静姫役薬師丸ひろ子と犬江親兵衛(仁)役真田広之のからみとセリフがとにかく良い!!
4.玉梓役夏木マリのお宝シーンもいいなぁ!
【里見八犬伝:名言名セリフ】
1.静姫役薬師丸ひろ子の名言名セリフ
→「お前に会いたいと思っていた」
→「星よ、導きたまえ」
→「 親兵衛!もう私は城へは戻らぬ。お前と一緒にどこへでも行く。どこででも生きる。」
2.犬坂毛野(礼)役志穂美悦子の名言名セリフ
→「誰からも愛されず、誰も愛さず。」
原点
やっぱり面白い。
30年以上前の作品なのに、こおも没入してしまうのかと思う。
当時としても、超大作!現代では不可能!
美術は作り込んであるし、小道具も衣装も細部に至るまで豪華。
こおいう物語が好きってのもあるけど、やっぱり見出すと止まらない。
時代劇の懐の深さを存分に堪能できる作品である。
真田さんの躍動感
薬師丸さんの直向きさ
夏木さんの妖艶さ
運命と使命に殉ずるハ犬士達。
殺陣は迫力あるし、岡田さんは美しい。
時代劇にファンタジーを存分に散りばめた娯楽作品。
当時の角川映画の中でも随一と思える。
俳優は俳優然とし、映画監督はその存在感を誇示し、映画が映画らしくあった時代の作品のようにも思える。
刀を振るのも、馬に乗るのも、野山を駆け回るのも当たり前で、その登場人物以下でも以上でもない。
30年以上経っても色褪せる事のない作品である事の偉大さに敬意と嫉妬を抱く。
今のヒロインに出来ますか?
疾走する馬を操り笑顔で並走する相手と手を繋ぐ。
それをやった事も凄いけど、それをやらせる環境があった事が何より大事。
真田さんは日本映画史上、最高で最後のアクション俳優である事も残念ではあるけど、彼を超える人が出てこないそのポテンシャルの高さをこの作品は教えてくれる。
あの時代、出来うるべくして出来た作品であり、その奇跡に感謝したい。
衣装がよかった
セットや衣装にお金がかかってる
真田広之はアクション俳優だったのか
京本政樹と萩原流行のメイクすごい
夏木マリのお色気シーンあり
などなど、当時の日本の好景気さと名だたる俳優の若かりし頃を見れて楽しかった
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