座頭市果し状のレビュー・感想・評価
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オープニングからカッコいい!
市がいつもより深傷をおいピンチを招く為 よりスリリングな殺陣がイイ 志村喬と待田京介に加え本作の シリアスな座頭市は良い意味で 大映っぽくなく好きです。
銃はずるいよ
2024年7月7日 映画 #座頭市果し状 (1968年)鑑賞 酒浸りの赤ひげ先生役の #志村喬 がハマってます ライバル役の #待田京介 もいぶし銀でいい 健さん映画じゃない時代劇でもしぶい そして悪女役の #野川由美子 がキレイ。ハーフみたいに目が大きくて印象的。現代にいても人気が出そうな顔だち
勝新、歌上手いでスタート。名優志村喬が厚みを添える。Wヒロインにラ...
勝新、歌上手いでスタート。名優志村喬が厚みを添える。Wヒロインにラスボス昔の岡田准一(待田京介)もいい味。 今回は三下がやや強なので市が血まみれに。そのまま決戦、無情のラスト。ちょっとあっけなかったかな。 BS12
作品のトーンが暗い分、渋い座頭市
BS12にて鑑賞 自分が観た前2作に対し、コメディパートを省いた分、作品のトーンが総じて暗いが、これはこれで渋い。 悪役が、徒党を組んだり、ちょっとした権力を手に入れたりすることで、イキがって暴力的な振る舞いで周りを抑えつけようとするチンピラ感がよく表現されており、座頭市の正義感がより際立っている。 毎回、座頭市作品の画面づくりには、とてもこだわりを感じるが、今作も例外ではない。 CGなどありえない時代に、曇天で稲光が光る野を一人歩く座頭市のシーンの完璧な美しさに息を飲んだ。 また、全体的にモノクロに近いダークトーンの中、わずかに差し色として赤や青を配した殺陣のシーンの緊迫感。 制作陣のこだわりとプライドが伝わってきた。 医者役の志村喬が、やはりいい味を出している。 血の気が引き、弱った座頭市の表情も見どころ。 エンディングのほろ苦さもよかった。
志村喬
順庵役の志村喬のおかげで引き締まった映画となっていた。ストーリーとしてもシンプルで感情移入ができるのだ。黒澤映画『酔いどれ天使』でも医者を演じた志村だが、ここでの役柄は秩父の里という小さな村で、貧乏人からは金を取らずに逆に食べ物を分け与えるという、まるで『赤ひげ』のような先生だ。今回の市は銃弾を左肩に受け、かなり痛々しい。これも医者がいるからできたことなんだろう。
残念なのは親子の確執。江戸で医者をしているとき、家を飛び出し人を殺してしまい、盗賊団の一味になってしまった弦八郎(待田京介)。最後には市に斬られてしまうのだが、そのときの感情がいまいち描ききれていないと思う。ちょいともったいない。
悪党の一味で紅一点の野川由美子といい、順庵の娘である三木本賀代といい、胸元ギリギリの映像がいい!!
果し状、届いた…?
シリーズ18作目。1968年の作品。
道中、悪徳やくざとその用心棒・弦八郎に斬られた男を助けた市は、とある宿場町の医者の元へ担ぎ込む。娘・お志津と二人で暮らし、忖度無く病人を見るその医者・順庵に感心し、市もまた気に入られ、厄介になる。が、やくざ一家からの用心棒の話を断った事から命を狙われ、順庵とお志津も連れ去られ…。
一作一作面白味が続いていたが、久々にこれと言った特色に欠ける平凡作。
かと言って、全くつまらない訳ではない。
やくざ一家の武器は銃など飛び道具。血を流し、これまでになく、大ピンチの市。そんな満身創痍の身体で二人を救出に向かう…。
深手を負った身体でやくざ一家を斬っていく市。用心棒・弦八郎も斬る!
その時…
「兄さん!」と、弦八郎に泣きすがるお志津。
順庵がやくざが嫌いと言っていた理由もこれ。しかし、目の前で我が子を失った悲しみ…。
助ける為とは言え、親子を“斬ってしまった”市。
悲壮感たっぷりではあるのだが…、暫く経ったら忘れてしまいそう。
せっかくの志村喬や野川由美子も勿体無い。
ところで、果し状って届いた…?
古き良き日本
座頭市 果たし状 安定の座頭市だった。面白い。期待を裏切らない。 勝新太郎が道を歩いているところから始まり、村に着き、ヤクザと色々あって、最後は勝新太郎が悪い奴をぶった切って終わる(笑)。 今回は若干の西部劇テイストが入っています。そして勝新太郎が歌います。「どこでぇぇぇぇ果てようぉぉうとぉぉぉぉ。誰がぁぁぁ泣ぁぁぁぁくぅぅぅぅ。知らぬぅぅぅ他国のぉぉぉぉ蝉がぁぁぁぁ鳴くぅぅぅぅ」 座頭市の魅力は、そのダメダメオーラからのギャップ萌えに尽きる。 勝新太郎の風貌たるや、髭面の坊主頭にボロボロの布切れを着た、腹のつき出た小太り猫背の中年のおっさん。杖を突きながらのヨタヨタ歩きで、今にもずっこけそう。虫も殺さない優しい性格だ。 本性は最強の殺人マシン。その洗練された殺陣は美しく力強い。虫を殺すときのような涼しい顔で、ただひたすらに斬る斬るkill! ギャップ萌えだ。 山。河。山林。真夏の青空の下。聞こえるのは蝉の音。背の高い草が生茂る草原の中を突っ切る一本道。 一本道を汗だくの勝新太郎が歩いているというだけで、ご飯が100杯は食えます。
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