座頭市逆手斬りのレビュー・感想・評価
全7件を表示
弓も上手でした
「やめようかな・・・」の一言で大爆笑。とにかく、人助けをすると大変な目に遭ってきた座頭市だからしょうがない。
ストーリーはあちこち飛んでいって、置いてけぼりにされそうになった。要は、島蔵が頼んだ兄弟分である、黒馬の仙八と荒磯の重兵衛親分はともに島蔵に罪を被せて海藻問屋の縄張りを広げようとしていたということか。笑いの中心となる百太郎(藤山)も実は島蔵の息子であったということだが、その関係は重要ではなさそうだ。結局は彼が座頭市の名を語り、用心棒となる手付金だけせしめ、女を呼び、出入りの前に逃げてしまう詐欺を働いていたため、役人に捕まってしまって終わりだ(笑)。とにかく、その座頭市の真似が面白かった。
今回は、初めて海を目の前にする市。クライマックスの殺陣でも漁師の網にひっかかったりとやっかいなもの。そして、初めて見せる二刀流が見どころか。
市と偽市
シリーズ11作目。1965年の作品。
冒頭、いきなり折檻を受ける市。もぐり賭博に関わった罪で御用となり、鞭打ち。
その牢屋内で、老やくざと知り合った市。殺人の濡れ衣を着せられ、無実を証明出来る親分を訪ねるよう頼まれるのだが…。
人の命より自分の命。
可哀想だけど、これまでの経験・直感から関わると面倒な事になる。
しかし結局お助けする事に。
いざ相手方を訪ねて分かった事が。老やくざに罪を着せたのはその親分であった。
市は親分らを懲らしめ、老やくざの無実を証明出来るのか…?
正直、メインとなるストーリーや人物描写は弱い。親分はステレオタイプ、用心棒も印象に残らず。
でも、ユニークに場をさらうのが、今回の旅の相棒。…いや、迷惑者?
とある賭博場で知り合った男、百太郎。
市の賭博の強さ、居合の強さを知って、勝手にひょいひょい付いてくる。
かなりウザく、お調子者。
さらに極め付けは、いったん別れたと思ったら、座頭市を名乗ってやりたい放題!
これにはさすがの市もお怒りモード。
藤山寛美が勝新と絶妙な掛け合い。
実はこの男、老やくざと意外な関係が。
と言っても藤山寛美の為に設けられた、作品面白可笑しく彩るような役。絶対に物語展開上必要不可欠な存在でも…。
序盤、音だけで射ぬいた的当て。
偽市の泊まる宿場に乗り込んで、続いて乗り込んできた刺客どもを暗闇の中、斬る!
荘厳クライマックスの大立ち回り!圧巻!
二刀
全7件を表示