「ファーストアルバムの輝き」座頭市物語 sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
ファーストアルバムの輝き
座頭市シリーズの第一作目。
ジャンルは違うが、歴史に名を残す偉大なミュージシャンたちの、ファーストアルバムが持っているキラキラした輝きや若々しい勢いと同様に、この映画も、「座頭市」というキャラクター及びそれを演じる勝新太郎が持つ輝きと、勢いを併せ持った名作になっている。
自分が感動したのは、昭和37年という時代でありながら、無自覚な男性優位や障害者への偏見といった、今でいうマチズモやアンコンシャスバイアスが、座頭市というキャラクターを通して、見事に否定的に描き出されていることだった。
加えて、ヤクザの愚かさ、腐った組織の人命軽視、トップの保身の醜さなどに対し、明確に異議を唱える座頭市の痛快さに、胸がすく思いがした。
座頭市の逆手居合の大立回りの場面は余りないが、その分、一瞬一瞬の凄みは増している。
一本の映画としてのストーリー展開も、見事。
いい映画を観た。
BS12にて鑑賞。
sow_miyaさま
はじめまして。pekeです。
コメントいただき、ありがとうございます。
あの劇中の映画の題名『武士の青春』でしたね。忘れてました(汗)
『サマーフィルムにのって』は、もういちど観たい映画のひとつです。
伊藤万理華さんは、この前、NHKのドラマに出ていたけれど、ずいぶんと雰囲気が変わっていて驚きました。
「ビート板」役の河合優美さんのことは『サマーフィルム〜』ではじめて知りました。魅力的な女優さんだなと思ったら、その後、数々の作品に引っ張りだこになりましたね。
Code Lee(李)のエンディング・テーマ『異星人と熱帯夜』も大好きです。
なんか『座頭市物語』じゃなくて、『サマーフィルムにのって』の話になっちゃいました。ごめんなさい。